ChatGPTは適当に思いついた1文を入力しても、それらしい回答を出力してくれます。しかし、それでは他の人も同じような出力を得られるので、自分で読む以外の価値はありません。何らかのアウトプットに利用するためにChatGPTを使う場合、出力の精度を向上させるプロンプトが必要になります。→過去の「柳谷智宣のChatGPTプロンプトクリエイティブラボ」の回はこちらを参照。

具体的に、簡潔に指示する、参照情報を提供する、指示を構造化する、英語で入力する、と言った生成AIの基本については本連載で繰り返し紹介してきています。今回はさらに精度を高め、よりよい出力を得るためのプロンプトを紹介します。

プロンプトを最初から読み直しさせて忘れないようにする

きちんとプロンプトを書いたつもりなのに、指示通りに出力しないことはよくあります。そんな時、プロンプトの最後に最初からよく読み直してから処理するように言うと精度が高まることがあります。要約させるために文章を読み込ませるなど、プロンプトの文字数が多いときに有効です。

例えば、音声起こしをしたテキストデータを入れて、バリ取りをしてもらう際、うまくいかなかったら再読テクニックを使ってみましょう。「最初からプロンプトを読み直し」に続けて、指示を再入力してください。「下記の」といった文言は「上記の」などに言い換えておきましょう。

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