私は新卒でWeb系のベンチャー企業に入り、現在4年目を迎えました。業務としてはマーケティングを行っております。本連載では、そんな4年目の自分が実践してよいと感じたビジネスの方法などを伝えていきます。今回のテーマは「動画を活用したスキル習得」です。
変化の激しい現代での効率的なスキル習得方法
仕事をしていると、今まで「やったことがないこと」を調べながらやる必要があります。そうし際に皆さんはどうしていますか?
通常であれば、Googleで検索をしてWebで調べる、書籍で調べるなどが一般的ではないでしょうか?簡単にわかるものであればそれで問題ないです。しかし、ある程度のスキルや知識が必要な場合はどうでしょう。
私を含めて若手は、そういう場合に「動画」を見て学習します。スキルや知識を習得する際に、動画を見ることで理解度が格段に向上するからです。今回は、そんな動画学習を取り上げます。無料のものからまずは手を付けてみて下さい。
なぜ若手は動画から入るのか?
若手ビジネスマンが動画から入る理由は以下のとおりです。
- スマートフォンでいつでもどこでも視聴できる
- 動画の質が高い
- 有料の動画も書籍1冊程度の金額で購入できる
現在のビジネスマンは、スマートフォンを1人1台は持っています。スマートフォンというデバイスは、持ち運んでの動画視聴に適しており、障壁が低いために誰でもすぐにどこでも動画を見ることができます。筆者の場合、カフェやデスクで動画を視聴することに加え、歩きながら動画を流してラジオのように「聴きながら学習」を行っています。
また、ここ数年の動画コンテンツの質は、無料・有料問わず、かなり高くなってきています。その分野のプロフェッショナルがわかりやすく説明してくれるコンテンツはとても貴重で、書籍よりも理解が段違いに進みます。
そして、有料動画の金額は、1講座当たり1,200円程で購入できてしまうため、「とりあえず本を買ってみる」よりも動画のほうが失敗が少ないこともあります。
まずは無料でYouTube
動画を活用するにあたり、おすすめの学習の流れを説明します。まずは無料でYouTube動画から概要を把握したあとに、必要であれば書籍を何冊か購入することです。
YouTubeは無料ですが、質の高い動画コンテンツが多いため、これを使わない手はありません。身につけたいスキルや知識はまず、YouTubeで検索をして動画を3本程度見てから、必要に応じて書籍を購入する、セミナーに参加する、といった形が良いです。
YouTubeから始めるもう1つの理由は、書籍購入の際の判断軸を明確にして本当に必要な書籍の失敗を少なくするためというのもあります。
筆者自身も以前、書籍で統計を学習していた際に標準偏差と分散の関連性をまったく理解できないことがありました。そこで、YouTubeでさまざまな方が解説している動画を5本ほど見たところ、スッと理解することができました。
次のステップとして、有料の動画講座
YouTubeで概要をつかんだ後、より詳しく体系的に学ぶ場合は有料の動画講座を受講します。動画サービスはとてもたくさんありますが、今回、私もよく使っているサービスを3つ紹介していきます。
Udemy
(特徴) - 動画教材が豊富 - 実績のある人が動画講座を出している」 - セールに買うと、1講座1,200円ほどで購入可能
最初に見てほしいのは、このUdemyです。世界で4,000万人のユーザーが使っているサービスで、Udemyは質の高い、豊富な動画コンテンツが販売されています。種類もプログラミング系、デザイン系だけでなく、プレゼン、Excel、コミュニケーション、心理学などありとあらゆる「知」がありますので、一度見てみてください。
ストリートアカデミー
(特徴) - 動画講座だけでなく、実際に対面受講の受講もできる - 写真のとり方や占い、料理など間接的にビジネスに生かせる講座が豊富 - リアルタイムでの講座のため、受講仲間ができる
Udemy以外におススメしたい動画サイトの1つが、ストリートアカデミーです。Udemyは、動画講座を購入して自分のペースで見ながら進めていくという流れなのですが、ストリートアカデミーはリアルタイムで講座を受けるタイプです。
そのため、一緒に受講する人たちや講師の人と話しをしながら学習を進めることができるため、よく利用しています。
Schoo
(特徴) - 無料で学習できる生放送がある - 月に約1,000円で見放題のため、安い - 生放送では受講者がタイムラインを更新しているので一緒に学んでいる感じがする
Schooもおすすめのサービスです。生放送での動画講座が充実しているため、オンラインで、定期的に授業のように受けることができます。また無料でも多くの授業が提供されていますので、知りたいことが見つかるはずです。
動画で学習する時の秘訣は、倍速
ここまで、動画でのスキル・知識習得方法とおすすめサービスを紹介してきました。ここからは、動画学習を行うための「秘訣」を説明しましょう。
ズバリそれは、動画を倍速で見ることです。これにより、通常の速度の半分のスピードで頭にいれることができ、受講時間が短くなるため、受講後に理解が不十分だったところにもう1度戻って、繰り返し学習を実施しやすくなります。
多くの動画サービスでは、再生速度を調整できる機能がありますので、2倍速で聞き取れる場合は2倍、聞き取りづらい場合は、1.5倍速くらいで進めるようにします。
今の学習の最適解が「動画」
すでに、「勉強するならとにかく本を読め」というのは古い価値観です。知りたいことを楽しく、わかりやすく、納得できるように学ぶことで、自然とスキルや知識は身に付いていきます。その方法の最適解が今は動画です。
今後は豊富な動画コンテンツと書籍などをうまく使いながら、変化し続ける社会に対応するためにスキルを身に着けていくべきだと考えています。