ビジネスチャンスを逃さないために

はじめまして、渡邊健太郎です。今回からコラムで、ビジネスチャンスのつかみ方や作り方について解説していくことになりました。

まずは簡単に自己紹介をさせていただきます。私は現在、日本最大規模の会員数を抱える使い捨てカラーコンタクトレンズの通信販売の経営や、カンボジア王国にてリゾートホテルの経営などの仕事をしながら、様々な会社の経営コンサルタントとして、クライアント企業のお手伝いをさせていただいております。おかげさまで、これまでに、映画制作/配信会社、化粧品通販事業、海外での事業展開など、幅広い事業のプロデュースに携わってくることができました。

また、全国各地で経営者や起業家、ときには子どもを対象にセミナーや講演会を開催し、「アイデアで会社を救う! 」「アイデアで地球を救う! 」などをコンセプトにした"独自の発創法"をお話しております。

このコラムでは、こういった講座/セミナーで好評だったテーマや、これまでのビジネス/プロデュース経験を元に、ビジネスを推進するためのヒントをお伝えしていきたいと思います。

執筆者紹介

渡邊健太郎(Watanabe Kentaro)


専修大学在学時にエンパワーメント(現ネットランドジャパン)を創業。現在も代表取締役 副社長の肩書きを持つ。2004年~2006年にはライブドア社長室にも所属。同社の子会社であるブロードバンドピクチャーズの代表取締役などを務めた経験を持つ。

現在、カンボジアでのホテル経営にも携わっているほか、経営コンサルタントとしても活躍しており、「アイデア発想・ビジネスモデルセミナー」の講師なども務めている。ブログ「チャンスを掴むビジネスアイディア発想法」も好評執筆中。

海外ビジネスの第一歩、簡単にできる"現地"の人脈作り

今回は、これから海外(特に新興国)でビジネスを始めたいと考えている経営者向けに、3000円でできる海外人脈の作り方をお伝えしたいと思います。

最近では、国内の市場がシュリンク気味であることから、成長著しい新興国でビジネスを始めようと考えている経営者が多いと思います。ただし、実際に行動に移そうとなると、何から手をつけていいかわからないという方が少なくないはずです。現地にツテがある人などごく一部。大抵の方は、会社の設立方法はおろか、物品や情報の入手方法さえも皆目検討がつかないという状態ではないでしょうか。

今回紹介するのは、そんな方たちに活用いただけるノウハウです。国内にいながら、たったの3000円という低コ ストで海外の人脈ができてしまいます。言葉の壁もまったく問題になりません。

私もこの方法を実践して、海外の人脈を数多く構築することができました。その人脈から多くのビジネスがスタートしています。

最短ルートの入り口は”高層ビル”にあり!

海外の人脈を形成するうえでの最も早い近道は何でしょうか。多くの方は、海外コーディネーターの活用などを考えるはずです。しかし、そんな必要はありません。最短ルートの入り口は、何と日本に、しかも主に首都圏に存在します。

行くべき場所は、ずばり現地料理のレストランです。特に高層のオフィスビルに入っているレストランがいいでしょう。都心の有名ビルにテナントを構える外国資本のレストランをまずは探してみてください。テナント料が高そうなお店ほどよいかもしれません。

心当たりがなければ、インターネットで「西新宿 タイ 料理」などと入力すれば、見つかるはずです。 とにかく海外資本のテナントレストランを探す。そして実際に食べに行ってください。

ポイントは店長との挨拶

僕の場合はランチを食べに行きます。なるべく早めの時間のランチがポイントです。そして、「ご飯が美味しいので、夜の予約がとりたい。店長に話ができないか」と店員に伝えて、店長を呼び出してもらいます。

もしも、店長が不在の場合は、予約を入れるのは後にしましょう。ポイントは店長です。 「料理が気に入ったので夜の予約がとりたい」などの理由で、店長と名刺交換をするのです。

店長と会えたならば、「取引き先のパーティーをやりたいけれど、自分の一存では決められないので、主催者と一緒に来ます」といった話をして再来店の機会を作りましょう。そして、「店長に是非とも主催者を紹介したいから、店長のいる時間にまた来たい」と、店長がいる時間の予約を入れます。これで布石は完成です。

まずは店の人脈を探る

次の来店時は山場です!

まずは、自分の会社の事業内容を説明するなどして親交を深めながら、店長からどんなお客様が来店するのかなどをヒアリングしてください。あくまで「団体予約を取りたいために色々なアピールポイントを知りたい」という感じで。

すると、本当に色々なこと教えてくれます 。その会話の中で、海外の偉い人が来店することはあるのか、どんな会社が出資しているのかなどを取材していきます。

実は、海外の会社の重役には、日本出張の際に決まって利用するレストランが必ずあります。出張時、自国の味を食べたい時に立ち寄るレストランです。それを見つけられたら、貴重な人脈に近づけたことになります。

また、高層ビルのテナントを選んだ理由は、それだけでオーナーがかなりの資本力を持っている可能性が高いからです。資本力のあるオーナーなら、現地の人脈も強力でしょう。特に新興国の場合、日本に出店するだけでも簡単ではないという現状を考えると、高層ビルにテナントを持つオーナーは相当な実力者であることが考えられます。

最後に、食事が終了する時に、団体予約を入れます。この時に、「当日は店長にも紹介したい」という話をして、さらに親交を深める機会を作っておきましょう。

オーナーの紹介依頼を忘れずに

団体予約の当日は、店長と親密になることを考えましょう。

例えば、たくさんの人を連れて行き、店長と名刺交換をしてもらいます。そこで、「この店の料理はおいしいから、今日の出席者がこれから大勢のお客様を呼んでくれるはずです!」などと伝えたりすると、喜んでもらえます。

また、店長にお願いをして、ちょっとしたレストランのお話をしてもらうのも1つの手です。店長が外国人の場合は、苦労話などをしてもらうと一気に親近感が高まります。

そして、こうしたやり取りを通じて親しくなった店長に、「いつでも良いのでオーナーを紹介してほしい」という依頼をします。

このオーナーが人脈の基点となるキーパーソンとなります。

仲良くなった店長から自然とオーナーを紹介してもらう。店長もお得意様の依頼を断わることはできません。

オーナーに会えたら、あとは自分の売り込みたい内容を相談するだけです。ほとんどの場合、親身になってアドバイスをくれるはずです。