仕事の手順として、「やり取りのボールはすぐに相手に渡す」ことをポイントとして紹介する人がいます。自分が流れを止めてしまわないように、相手にボールを投げておけば仕事は進んでいくということです。
「仕事ができる人」の仕事の仕方としてスタンダードなやり方なのかもしれません。
しかし、「むやみやたらと投げるのはどうか」と思います。
金曜日の夕方にクライアントからオーダーを受けてがっかりしている同僚をたびたび見かけるからです。
金曜日の夕方といえば、今週の仕事をしっかり締めて、気持ちよく週末を迎える準備をしたいもの。投げた本人は「締める」ことになりますが、受けた相手は手つかずの仕事を残したまま週末に突入してしまいます。まったく締まりません。
しかも、金曜日の夕方に来るオーダーは暗に「月曜日にリターンがほしいな」という下心が見え隠れすることも……。
さすがに好きな仕事といえど、急な休日出勤がうれしい人はいないでしょう。 せめて午前中に言ってくれれば、週末に持ち越さなくてすむかもしれません。たとえ休日出勤になっても、心の準備ができる分、だいぶマシです。
電子メールは電話と違って、何時に送っても「迷惑」にはなりません。けれど、ある程度の「気遣い」は必要です。
金曜日の15時以降にボールを持ったら、それが急ぎの案件ではなければ、 相手に投げたいのをグッとガマンしてみる。月曜日まで、自分がボールを預かっておく。“イマドキ”のマナーとしてリストアップしておきましょう。
情報提供: ビジネスお役立ちサイト「プラス」