先頃バラクーダネットワークスは、iOSデバイスに続くMobile Device Manager(MDM)によるAndroidデバイスのサポートを発表しました。これによってBarracuda MDMでは、数百万単位の新規ユーザが見込まれています。
MDMは、クラウドやMDMサーバからスマートフォンやタブレットを管理するIT管理者向けの機能です。IT管理者はMDMソリューションを活用して、ソフトウェアの導入、リソースへのアクセス許可、デバイスの追跡、リモートからのデバイスデータ削除、ブラウズポリシーの適用などの操作を実行します。MDMがあれば、ネットワークアクセスポリシーを適切に適用しながら、モバイルとBYODを最大限に活用することが可能になります。
ではなぜMDMが必要なのでしょうか。作業環境のモバイル化がもたらすメリットについては、多数の研究で指摘されています。たとえば、生産性の向上、アプリケーションの合理化、ユーザ満足度の向上などを実現できます。このようなメリットに多くの企業が気付いた結果、過去5年間でモバイル化とBYODイニシアティブが大幅に進みました。また、私物のスマートフォンからのアクセスを求めるエンドユーザや、作業環境のモバイル化によってトランザクションの迅速化を図る競合他社の出現によって、モバイル化を余儀なくされた企業も存在します。
ところが、企業はBYODの活用を進める一方で、次のようなモバイル管理の課題に頭を悩ませています。
- モバイルデバイスをすべて追跡できるのか
- ネットワークを保護しながらユーザの満足度を向上できるのか
- モバイルデバイスがワイヤレスネットワークに影響を与えるのではないか
- 企業情報が格納されたモバイルフォンが盗まれた場合、どのように対処すればよいか
- モバイルデバイスを標的にした不正アプリや脅威から会社を確実に保護できるのか
- ユーザの私物デバイスはネットワークセキュリティ機能を迂回するのではないか
- モバイルデバイスすべてにセキュリティポリシーを適用できるか
- コンプライアンスにはどのような影響があるか、モバイルデバイス専用のルールがあるか
- モバイルデバイスはディレクトリサービスと適切なインタラクションを行うことができるのか
- モバイル化は価値を生み出すか、BYODでどの程度のROIを期待できるか
- どのようなデバイスを積極的にサポートすればよいか、スマートフォンやタブレットを頻繁に買い替えるユーザに対応できるか
MDMがあれば、上記の問題の多くに対応できます。ほとんどのMDMソリューションには、次のような機能が搭載されています。
- デバイスの更新を自動化または簡素化
- リモートによる構成と監視
- パスワード、ブラックリスト、アクセスなどのポリシー適用
- 企業情報のバックアップ/リストア機能
- ログ/レポートによるコンプライアンス対応
- 不正デバイスおよびアプリケーションのリモート切断/無効化
これまでは、MDMソリューションのコストがあまりに高かったことと、MDMの選択肢があまりに多いことがMDM導入の障壁になっていました。モバイルデバイスのリスク軽減のために、それだけのコストと労力をかけてMDMを導入する価値はないのではないかと疑問視する企業、BYOD導入の実験的段階にある企業、MDMソリューションへの投資を正当化できない企業など、MDMの捉え方はさまざまです。
Barracuda Mobile Device Managerは、魅力的な投資対効果を実現するMDMソリューションです。MDMには次のような機能が搭載されています。
- デバイス設定
- ネットワークアクセス
- アプリケーション管理
- 情報漏えい対策
- リモートからの監視とサポート
Barracuda Mobile Device ManagerにはCudaSignが統合されているので、モバイルデバイスから安全な方法で電子署名を実行できます。
Barracuda Mobile Device Managerは、無償で利用いただけます。ソリューションの詳しい機能については、こちらをご覧ください。
※本内容はBarracuda Product Blog 2015年3月31日Benefits of Mobile Device Managementを翻訳したものです。
クリスティーン・バリー(Christine Barry)(バラクーダネットワークス、チーフブロガー)
本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』4月9日付の記事の転載です。