先週のサポートFAQに引き続き、第4弾も、Barracuda Backupに関するよくあるお問い合わせ。今日はVMwareバックアップに関するお問い合わせです。
Barracuda BackupがVMwareホスト経由にて、VMware ゲストOSのバックアップ取得をしている際に、バックアップレポートに【エラー VMWare Machine - VMゲスト名 - Unable to quiesce disk 】というエラーが表示されます。
これに関するテクニカルサポートからの回答は以下のとおりとなります。
まずこのエラーが表示される場合は、VMwareホストまたはVMwareゲストOS側の影響によるものなので、VMware側での対処が必要になる場合があります。
【原因】
VMwareゲストOSに対してのスナップショット処理の静止時にI / Oをオフした状態を保持するための時間制限を超えたため、スナップショットを作成することができずエラーとなった場合、このエラーが表示されます。【対処】
最初に、VMホスト及びVMゲストにて以下をログや状態を確認ください。この事象が恒久的であれば、VMwareホスト及びVMwareゲストOSらに対してのパッチ適用等のアクションが必要になってきます。
- VMware vSphere Clientにて対象ホストへログインして頂き、ホストのイベントの中でエラー発生日時付近にて何かエラーとなっているイベントが発生しているか
- VMwareゲストOSにてVMTool及びVSS関連にて異常が発生しているか(ゲストOSがWINDOWSであった場合、OSイベントログに、スナップショットに影響するようなエラー等の記録はあるかご確認ください。また、vssadmin list providersコマンドにてプロバイダーが存在し、vssadmin list writersコマンドで各ライターの状態に異常がないかご確認お願いします)
こんなFAQを掲載してほしいという希望がございましたら、是非ともバラクーダネットワークスまでお問い合わせください。
参考URL:
- Resolving "Error Creating Snapshot" Error During ESX/ESXi Virtual Machine Backup
- Resolving "Error Removing Snapshot" Error During ESX/ESXi Virtual Machine Backup
- スナップショット作成操作が、停止した仮想マシンでの I/O 保留時間制限を超えたため静止スナップショットを作成できない (2078684)
- VSS (Volume Shadow Copy) による静止に関する問題のトラブルシューティング (1036074)
- VMware ESX の仮想マシンのスナップショットについて (1033239)
大間 大輔(バラクーダネットワークスジャパン株式会社、テクニカルサポートエンジニア)
本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』12月12日付の記事の転載です。