アーカイブの将来を展望する

このブログでは、「アーカイブの理由」シリーズとして、アーカイブがこれまでたどってきた歴史を概観し、容量管理、コンプライアンス、ディスカバリ、PST管理という4つの推進要因について解説しました。シリーズ最終回の今日は、アーカイブがこれからどのように進化していくのか、アーカイブの将来を展望します。

現在、社内と社外いずれにおいてもメールは主要な通信手段として利用されており、メールに含まれる情報は、ほとんどの企業の事業にとって非常に貴重な資産になっています。したがって、全社的な規模でデータを効率的に管理することが重要です。

メールのライフサイクル管理

社内の容量管理機能として登場したメールアーカイブソリューションは、進化を経て、コンプライアンス、ディスカバリ、PST管理をはじめとする幅広い情報管理機能を担うようになりました。

現在、情報管理ソリューションは、メールのライフサイクル全体を管理するソリューションへと成長しています。

さらに広いニーズに対応

今後数年を考えた場合、インスタントメッセージとソーシャルメディアの重要性は引き続き高まっていくでしょう。したがって、メールと同じ方法で管理する必要性が発生し、このようなニーズにもアーカイブと情報管理ソリューションが対応していくと考えられます。

価値の実現

メールは、企業内に存在する最大の非構造型データソースの1つです。保管されたメールに格納されている膨大な情報を検索する作業がいかに困難であるかは、最近になってようやく実証されました。現在では、非常に高度な検索/分析手法が登場しつつあり、アーカイブや情報管理ソリューションでも標準機能として搭載されることが予測されます。

データ保持ポリシーを指定/適用する作業や、訴訟事例で必要な情報を検索/取得する作業を、ビジネスユーザ自らが情報管理システムを使用して実行し始めています。

依然として重視される効率

IT部門には依然として、コスト管理と効率化という重圧がかかっています。これまでIT部門が行ってきたタスクを、エンドユーザやビジネス部門(HR、コンプライアンス、法務など)が担当することにより、特にエンドユーザを対象にした新たな役割ベースの機能が拡大していくでしょう。

そして進化は続く・・・

何年も前に誕生したシンプルなメールアーカイブアプリケーションは、非常に複雑な情報管理ソリューションへと進化し、現在ではあらゆる規模の組織の業務において重要な役割を果たしています。

情報管理ソリューションは、ビジネス/テクノロジ環境の変化に合わせて進化を続けます。バラクーダネットワークスは、これからもお客様が直面する課題を解決し、価値を実現できるソリューションの提供に取り組みます。

※本内容はBarracuda Product Blog 2014年9月17日Reasons to Archive – The Future of Archivingを翻訳したものです。

Peter Mullens

本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』10月28日付の記事の転載です。