この記事は、バラクーダラボのソフトウェアエンジニア兼データサイエンティストであるルイス・チャペッティ(Luis Chapetti)による投稿です。
先週、俳優ロビン・ウィリアムズ氏の訃報が報じられ、多くの人が追悼の意を表しました。突然の死とその理由についてはいまだ明らかになっていない点も多くあります。
真相の究明が進む中、スパマーはこの状況を悪用しようとしていました。バラクーダネットワークスのリサーチチームは、「Exclusive Video:Robin Williams Says Goodbye With His Cell Phone Before His Death(スクープ動画:携帯電話に残されたロビン・ウィリアムズの最後のメッセージ)」という動画へのリンクが、メールとFacebookで配信されていることを検出しました。
Facebookのユーザがビデオを再生しようとすると、[シェアして再生]ボタンをクリックすることを指示されます。ボタンをクリックすると、動画の再生前にFacebookアカウントが検証されます。
リンクがメールで送信されるので、それをクリックすると、YouTubeに似たサイトにリダイレクトされます。ここで、年齢確認のメッセージが表示されます。スパマーはこの質問によって、標的とコンピュータからできるだけ多くの情報を引き出そうとしています。
現在、このスパムはFacebookで拡散しています。今のところは、クリックしたユーザに質問を表示し、そこからユーザのデータを取得する程度ですが、さらに大きな問題へとつながる危険があります。
ロビン・ウィリアム氏の訃報はメディアで大きく取り上げられているため、注目を集めるためにスパマーがこれを悪用する可能性は十分にあります。
バラクーダネットワークスのチームは、このスパムをデータベースに登録し、ユーザが被害に遭わないようにしています。
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※本内容はBarracuda Product Blog 2014年8月19日Spammers take advantage of Robin Williams tragedyを翻訳したものです。
クリスティーン・バリー(Christine Barry)(バラクーダネットワークス、チーフブロガー)
本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』9月22日付の記事の転載です。