ITは、2013年の世界総支出が3.7兆ドルを超える巨大な業界です。このように巨大な市場の中で、自分のニーズに最適な製品やサービスを探すことは果たして可能なのでしょうか?
テクノロジ市場では、さまざまなITリサーチが積極的に行われています。アナリスト、ジャーナリスト、業界のエキスパートなどが、ユーザの疑問を予測して分析を行い、意思決定に必要な情報を提供しています。しかし、このように多種多様な製品と広告が溢れる中、どのようにしてソリューションを選べばよいのでしょうか。今日は、このポイントについて解説したいと思います。
まず、業界アナリストについて説明しましょう。GartnerやForresterのような調査会社は、テクノロジベンダとそのソリューションに関する評価を行っています。このような会社が提供する評価データは、業界のリーダーシップや市場のビジョンなど、業界のコンセプトとして広い範囲に影響を及ぼします。たとえばGartnerのマジッククアドラントでは、特定のテクノロジ市場内で競合するベンダの位置付けがグラフィック表示されています。マジッククアドラントとマーケットスコープの例は、こちらをご覧ください。
業界アナリストは、一般的にエンタープライズ市場を取り扱い、さまざまな形式でリサーチを行っています。IDC Content Security TrackerやIDC PBBA Trackerなどのレポートは、市場規模にフォーカスしたリサーチです。また、企業からのフィードバックにフォーカスしたリサーチもあり、GartnerのマジッククアドラントやInfotech Vendor Landscapeはこれに分類されます。
このようなレポートは高額なので、予算があまりない企業にとっては利用しにくい情報だといえます。また、レポートの結果はブログやプレスリリースなど各種メディアでも発表されます。
具体的な問題を解決したい場合には、製品レビューが役立ちます。たとえば、バックアップデバイスを購入する場合、ストレージのレビュー記事をチェックすることで、Barracuda Backup 890の詳細な情報を得ることができます。この記事には、機能、技術仕様、価格など、かなり詳細な製品情報が掲載されています。SC Magazineの5つ星レビューをWeb Application Firewallが獲得した記事は、それほど詳細な解説ではありませんが、機能、操作性、パフォーマンス、ドキュメントなど、システム品質の評価が掲載されています。
業界アナリストのデータとは異なり、一般的に製品レビューには、製品を実際に操作した結果が掲載されています。したがって、インストール、設定、付属機能などに関するユーザの本当の評価をチェックできます。
また、業界アワードも、意思決定を行う上で有益な情報です。製品選びの出発点にはなりませんが、リサーチ結果を絞り込みたいときの参考になります。ベンダを数社に絞り込んだ後、そこから最適な製品を選ぶ際には、業界アワードが役立つことがあります。
業界アワードには、評価を行う組織ごとに異なる手法が使用されます。たとえば、購読者の評価(または販売店の評価)、専門家によるレビュー、設定した基準に基づく製品/サービス/プログラムの評価などがあります。評価の手法は組織によってさまざまですが、通常はWebサイトやメディアで基準が公表されています。
また、リサーチでは、購入者向けのガイドをチェックすることも重要です。特に、そのテクノロジに詳しくない場合には、購入者向けガイドから調査を始めるとよいでしょう。テクノロジの背景や重要な機能などが解説されています。
以上、新しいテクノロジのリサーチに役立つ方法をいくつかご紹介しました。上記以外に、口コミ、テクノロジフォーラム、ソーシャルメディア、検索エンジンなども活用できます。バラクーダネットワークスは、最新情報、TechLibrary、ブログなどでソリューション情報を公開しています。製品に関するお問い合わせはこちらにお寄せください。また、30日間の無料評価はこちらをクリックしてください。
※本内容はBarracuda Product Blog 2014年7月20日4 ways to simplify your search for a new product or serviceを翻訳したものです。
クリスティーン・バリー(Christine Barry)(バラクーダネットワークス、チーフブロガー)
本稿は、バラクーダネットワークスのWebサイトに掲載されている『バラクーダラボ』8月21日付の記事の転載です。