2018年1月17日~19日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「第10回 オートモーティブワールド(オートモーティブワールド2018)」においてオン・セミコンダクターは、買収を完了したFairchild Semiconductor製品を含めた幅広い自動車向けアナログ半導体の紹介などを行っている。
同社は車載向けイメージセンサで高いシェアを有しているが、今回の同社ブースでは、そうした将来的に活用されるソリューションよりも、すぐにでも使えるソリューションの紹介がメインとなっていた。例えば、電流精度±0.5%を実現したソレノイド電流制御向け6chプリドライバ「NCV7120」のデモでは、入力100mAの指定に対し、実測で約99.7mAと0.5%未満を達成していることを見ることができたほか、次世代品ではさらに高精度化(±0.25%)を実現する予定としていた。
また、ADASソリューションとしては、カメラノイズの低減を可能にする高性能LDO「NCV8160/1/3、NCV8705」の紹介や、超音波センサのコントロール用ASSP「NCV75215」を用いた駐車支援超音波センサソリューションデモなどといった量産を開始したばかりの製品の性能を知ることも可能となっている。LDOのデモは、性能が悪いLDOを用いた場合、電源ノイズが映像品質に悪影響を及ぼすが、同製品は、98dBの高PSRRと、10μVの低ノイズにより、ノイズを抑制することができることを示すものとなっている。
このほか、Fairchild Semiconductorとの統合という意味では、12Vから1200Vまでのデバイスが、幅広い車載アプリケーションで適用できることを紹介するパネルやコンポーネントのイメージなどが展示されている。また、同社では、これによりEV/PHEV/HVなどに向けたさまざまなソリューションをシステムレベルで提供できるようになったとしており、今後はさらに統合によって生み出された魅力のある新製品が登場することで、さらに強力なソリューションの展開が可能になることを強調していた。