キーサイト・テクノロジーは2019年1月16日から18日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている、自動運転、クルマの電子化・電動化、コネクティッド・カー、軽量化など、自動車業界における先端テーマの最新技術が一堂に介する展示会「オートモーティブ ワールド 2019」において、自動車開発の現場において、エレクトロニクス化によって出てくるさまざまな課題の解決に向けたさまざまなソリューションの紹介を行っている。
そうして展示されているソリューションの多くが、同社が1月16日付けで名古屋に開設した「オートモーティブ・カスタマー・センター(ACC)」に設置されている計測機器とのことで、今回の展示会に併せてわざわざ名古屋から移送してきたものも多いそうだ(展示会終了後は、名古屋のACCに設置されるとのこと)。
また、同社は独Scienlabを傘下におさめており、Scienlabが提供する充電ステーション(EVSE:Electric Vehicle Service Equipment)やオンボード・チャージャ(OBC)における、充電時の不具合や相互接続不良の原因解析を可能とするCDS(Charging Discovery System)や、リチウムイオンのバッテリーマネジメントシステム(BMS)を模擬するBMS用テスタなどの紹介も行っている。
CDSは、電力そのものの送電のほかに、EVと充電ステーション間でプロトコルの送受信が正しく行われているか、といったことも確認できるもので、これにより、充電ケーブルを挿したが、充電がうまくいかない、といった不良に対する原因を容易に突き止めることができるようになるという。
一方のBMS用テスタは、バッテリーのシステムレベルで生じる不具合などを再現性良く模擬したいという試験ニーズに対応するもので、これによりさまざまなバッテリー条件に対して、アルゴリズムがどのように処理されるのか、といったことなどを検証することができるようになるという。