ソフトウェアは、世の中におけるチームの共同作業の方法に革命を起こしました。ソフトウェアを有効に活用したチームは、組織に打撃を与える事無くコラボレーション範囲を拡大する技法を修得しました。最も優れたチームに至っては、健全なコラボレーションのバックボーンとなる課題トラッキングの規律を修得しています。アトラシアンでは、チームがより素早くイノベーションを行えるよう、構想からリリースに至るまでのサイクルの短縮を目指しています。GitHub と徹底的に統合した結果、チームは業界で高評価の課題トラッキング JIRA を利用し、より生産的に仕事ができるようになりました。

課題トラッキングとは、作業内容を管理可能な大きさへと分割し、その課題に適した人材を配置し、作業のステータスに関して組織全体に通達する事を意味します。これらの過程の1つでも行わなかったチームは、結果的に作業をより困難なものにしてしまい、プロジェクトの終了が遅れてしまいます。

私たちは何年もの期間に渡ってたくさんの顧客と話し合った結果、群を抜いて素晴らしいチームにとって何が必要かを把握できました。

1. JIRA と GitHub が統合され完全に視覚化できる

ワークフローは、チームのプロセスにおいて繰り返し現れる要素です。多くのチームは、使用する課題トラッカーの制限により、開発文化を犠牲にせざるを得ません。JIRA の柔軟なワークフローであれば、GitHub を利用しているチームがそのプロセスを変えることなくワークフローを構築できます。

なぜ、ワークフローはこれほどまでに重要なのでしょうか?ワークフローとは、チームが顧客に対して価値を届けるプロセスを実施するものです。エンジニアリングチームの多くはバックログ、アクティブな開発下の作業の流れ、コードレビューを要する課題セット、テストレビュー用の異なるアイテムセット、そしてデプロイ待機中の課題を所有しています。JIRA は、これらの状態をチームと外部ステークホルダーに明確に伝える事で、作業ステータスをはっきりとさせます。

JIRA と GitHub は徹底的に統合されているため、全ての開発情報をインラインで簡単に確認できます。コードレビュー待機中の課題は、レビュワー向けにプルリクエスト、ブランチ、およびコミット等の開発アーティファクトを課題内にインラインで所有しています。JIRA にはまた、課題トラッキングを最高の体験にするあらゆる要素、即ち明確な概要および詳細、関連する会話、外部ドキュメントへのリンク、並びにログ、スクリーンショットやドキュメント等の重要な添付が含まれています。JIRA と GitHub があれば、デベロッパーは課題トラッキングと開発の可視性の長所を得られるのです。いわば、GitHub における課題トラッキングが更なる次元に引き上げられた訳です。

2. コラボレーション範囲を拡張できる

どのようなソフトウェアプロジェクトにおいても、その中心的存在は開発チームです。市場にイノベーションをもたらすには、集学的なチームが必要です。アトラシアンでは、ソフトウェア開発を三連構造の集まりとして捉えています。

開発チームはソースコードを所有していますが、製品管理、設計、サポート、およびオペレーションとの間で戦略的関係性を築いています。全員が同一の課題トラッキングシステムを使用すれば、作業はより視認性が高まり、協同的になります。開発サイクルの初期においては、製品管理者、設計者、そしてデベロッパーが製品開発に関する厳密な協同作業に従事します。製品の出荷時期が近づくと、マーケティングも加わり製品開発と設計を交えて最初の会話をしますが、Go-To-Market 戦略における変更点がないかどうか確認するために開発ステータスに関する最新情報を得る必要があります。課題が現場を介して届く場合、サポートと運用チームが開発チームと効率的にコラボレーションする必要があります。GitHub と統合された JIRA は、組織の他部門をコードへリンクする事で、組織全体における可視性と透明性を高めます。

3. JIRA を活用し GitHub においてアジャイルになれる

アジャイル開発への移行は、どの組織にとっても強烈な変化を伴うものです。アジャイルコンセプトがビルトインされた素晴らしいツールがあれば、チームはアジャイルに適応しやすくなります。アジャイル開発とは、変化に対応して前進し成功する事を意味します。 アジャイルチームは、ビジネスにおいて重要なことを効果的に優先順位付けしてバックログに入れ、将来の開発について透明性の高いロードマップを作成します。チームはイテレーションにおいて簡単に作業範囲を設定でき、またビジネスチームはその作業に関するチームの成果に従えばいいのです。お使いの GitHub ワークフローに JIRA Agile を追加する事で、可視化と洞察力を更なる次元へと引き上げる事ができます。この移行を容易にするために JIRA は GitHub と統合されています。

JIRA の DNA には、アジャイルが奥深くまで刻み込まれています。プロダクトオーナーはバックログ、エピックおよびバージョン等のプランニングツールへのアクセスを得られるため、作業計画が容易になります。アジャイルボードにより、チームはスクラムあるいはカンバン式開発での作業が容易になります。JIRA の充実したレポートツールのおかげで、GitHub を利用しているチームはアジャイルプロセスを進化させる事ができます。それはデータ ドリブンな意思決定による見積もり、ベロシティ、スコープ変更といった重要な領域においてです。

製品オーナースクラムマスター開発チームおよび組織全般 がより効果的に作業するため、JIRA がどのように役立っているかを学びましょう。

4. JIRA により複数チームにまたがる課題をトラッキングできる

多くのエンタープライズ組織は、複数のチームおよび重要事項にまたがり開発を大規模化するという壁に直面します。隔離されたチームには単純な課題トラッキングプロジェクトが適していますが、多くのチームが同じ歩調で作業を行わなくてはならない場合には問題が生じます。JIRA と GitHub の統合により、あらゆる規模の開発チームにおいてトップレベルの課題トラッキングを使用できるようになりました。

チームは、ユーザーストーリーを特定のサブタスクへと分割する事で、そのユーザーストーリーのデリバリーを容易にできます。開発チームがユーザーストーリーを 8 あるいは 12 時間の塊へと分割した場合、見積もりも改善されデリバリー時間の信頼性も著しく高まります。

JIRA はまた、ビジネスに合った規模で課題を管理できるよう、しっかりとサポートします。プロダクトオーナーは、異なるフィーチャーチームにまたがって簡単にエピックを追跡でき、また異なるソフトウェアにまたがってバージョンを追跡できます。幹部であれば、大規模なアジャイルと同一の原則をもって、ビジネスにおける重要事項のデリバリー状況を追跡できます。大規模な環境においても、JIRA は GitHub の開発情報を各課題内に統合する事で、エンドツーエンドの透明性を確保します。

複数の重要事項にわたり実行できる JIRA の強力な検索能力のおかげで、チームメンバーから幹部に至るまで、ソフトウェア開発作業に関する充実したコンテキストがビジネスチームに提供されます。初心者のユーザーであればアシスト検索を利用してクエリーし、また経験豊富なユーザーであれば JIRA の柔軟なクエリー言語である JQL を利用できます。例えば、Space プロジェクトの三チーム上で先月作成された全ての課題に関して、JIRA にクエリーするとこうなります。

1 project in ("TIS Android", "TIS iOS", "TIS Web")
2 and priority in (Critical, blocker) and created > -4w

5. 機能を拡張できる

ツールが単独で存続する事はできません。アトラシアンの Marketplace には、アトラシアンのソフトウェアを拡張するための 700 以上のアドオンが存在します。DVCS connector を利用した GitHub との統合は、このようなアドオンの一例です。システム管理者は、JIRA 内から直接アドオンの閲覧およびインストールが可能です。これはまさしく、JIRA インスタンスを簡単に拡張させるためのプラグアンドプレイ体験です。

JIRA にはまた、カスタマイズして JIRA を統合しなくてはならないチームにとっての柔軟な RESTful API があります。外部アプリケーションから、課題の検索、並びに作成・更新が可能です。例えば、アプリケーションはユーザーに対してバグレポートをプロンプトした後、その課題を開発者が必要とするあらゆる重要な状態情報と共に JIRA 内でファイルできます。

ソフトウェア開発プロセスを大規模化中のチームにとって、確立された課題トラッキングの文化は必須です。JIRA の評価は簡単です。アトラシアンでは、全機能が入った JIRA の無料トライアルを提供しています。お使いの GitHub issues を JIRA へと移行する事も可能です。GitHub と統合された強力な課題トラッキングで、今までに無いほどに簡単です。

JIRA と Git を更に活用しましょう!

Atlassian StashBitbucket は、Git 統合を更なる次元へと高めます。開発者は、トレーサビリティをさらに高めるために特定のブランチタイプを JIRA 内で作成でき、また同様に開発ツール内において JIRA 課題を確認する事も可能です。管理者は、最適なセキュリティを達成するために柔軟なパーミッション管理を行えます。アトラシアンの顧客サービス担当に連絡し、組織で Git を広める方法を知ることができます。まず、sales@atlassian.com]宛てにご連絡下さい。

私たちの記事 JIRA 6.2 を GitHub に接続するを読んで、JIRA とお使いの GitHub インスタンスを活用しましょう。

本稿は、Atlassian Blogs 日本語版の転載です。本文中の日時などはAtlassian Blogs 英語版での投稿当時のものですのでご了承ください。