Titanは4個の計算ノードが1枚のボードに搭載されている。そして24ボード(96ノード)が1つのキャビネットに収容されている。そして、200キャビネットで18,688ノードのシステムとなっている。
Titanシステムの冷却は、R134aという空調などにも使われている冷媒を使っている。温まった空気で液体のR134aを気化させて冷却している。蒸発冷却であるので、冷却効率は非常に高く、この冷却は空気を動かすのに必要な電力だけでも空冷と比べると900kWの節約になっているという。なお、筐体には冷水が供給され、これで蒸発したR134aを華氏75度の液体に戻している。
Titanで特徴的な装置としては、メモリとネットワークに最大16秒間電力を供給することができるフライホイール型の無停電電源(UPS)を使っていることである。この無停電電源は炭素繊維で作られたフライホイールに蓄えた回転運動のエネルギーで発電機を回して、無停電を実現していたことである。
一般的に使われている蓄電池でも良いと思うが、何か利点があるのであろうか?
2009年11月のJaguarは1.759PFlopsの性能であったが、2012年11月のTitanは17.59PFlopsと10倍高速になっている。しかし、消費電力は7.0MWから8.3MWと19.4%の増加でおさまっている。
(次回は6月10日の掲載予定です)