2012年11月に開催された第40回のTop500にて、Sequoiaの次にTop500の1位となったのは、Oak Ridge国立研究所の「Titan」である。Titanは、CPUとしてはAMDの16コアのOpteron 6274 CPUを使い、それにNVIDIAのK20xというGPUをアクセラレータとして使用するスパコンである。
Titanは2009年10月にTop500の1位になったJaguarスパコンをベースにして作られた。Jaguarの計算ノードの2個のCPUの内の1個のCPUをOpteron 6274に置き替え、もう1個のCPUはK20xというNVIDIAのGPUをアクセラレータとしたスパコンである。
一方、Titanのキャビネット、バックプレーン、インタコネクトのケーブル、電源、液体冷却システム、RASシステム、ファイルシステムなどはJaguarのものを再利用している。
Titan開発の第一フェーズではJaguarのCray XT5ノードボードをXK7ノードボードに入れ替え、冷却ファンを入れ替え、電源ユニットと3.3MWのトランスを追加した。
そして、第二フェーズでは18,688個のノードにNVIDIAのK20x GPUを追加した。このように、Jaguarをベースにして、アップグレードでTitanを作ることにしたので、ゼロからTitanを開発するのに比べてTitanの建設費を2500万ドル節約することができたという。