手書きが減った時代だからこそ美文字!
仕事で作る書類はもちろん、町内会でもPTAでもちょっとした書類はたいていPCで作るし、家庭の年賀状もPCで作ってプリントするから、手書きをする機会はかなり減っている。しかし、だからこそ手書きしなければならないシーンというのはけっこう大事な場面だったりもする。
契約書等にサインをすることもあれば冠婚葬祭で記帳することもある。だが、いざ書かなければならないとなった時、自信をもって書けないという人も多そうだ。普段書かなくなった分、昔よりも字が下手になってしまったという人もいるかもしれない。
普通に生活しているとしっかりとした文字を書く機会が少ない今だからこそ、意識的に文字の練習をしよう。携帯ゲーム機向けに文字練習をするゲームも発売されていたが、同じようなことをスマートフォンでできるアプリもある。その中でも「美文字判定 書いて添削」は、書いた文字のできばえについて採点することで、やる気を煽ってくれるアプリだ。
パレットから練習する文字を選んでスタート
このアプリで練習できるのは、ひらがなと、基本となる漢字だ。テキストで自由入力した文字などは練習できないから、直接自分の名前や住所に使う文字だけを練習したいという人には向いていない。ただ「基本となる漢字」の50文字は、漢字を書く上で必要な要素が学習できる文字が選択されているから、この50文字を練習すればほかの文字も上手になるはずだ。
練習はパレットから任意の1文字を選択して始めることができる。ひらがな部分を見るとわかりやすいが、パレットは縦書きだ。1文字を選んでスタートした後は次に進むか前に戻るかを選択して連続で違う文字の練習ができるが、その時は縦書きの要領で進んで行くことになる。
1文字を選ぶと、白い入力欄が表示される。上の中央にあるのがお手本になる文字で、その横には「残り」という形で制限時間が表示されている。この数字は文字によって違うものになっており、カウントダウンされる。実際に文字を書くと出来具合が評価されるのだが、この時時間が0になってしまっていると時間切れとして評価が10点引かれてしまう。普通に書いていればまず時間切れにはならないが、じっくり考えたい人は少し注意しよう。
3段階の評価とチェックポイントを頼りに練習
評価は点数とともに3つのランクがつけられる。ランクは60点以上で「並」、85点以上で「美」となるようだ。59点以下は「汚」になった。お手本を薄く表示したままなぞり書きするようなモードはないから、最初の1回目はあまり高い評価が出づらい。
評価は書き込みエリアの下に蓄積され、常に最新の3つが小さく表示される。その横にある「新規」をタップすると、書き込みエリアがクリアされて新たに練習が可能になる。また、過去の評価をタップすると、その評価が書き込みエリアに表示される。
評価時にはお手本となる文字が薄く表示されるだけでなく、ポイントも表示される。特に部分ごとの長さ、揃えるべきアキの量、くっつくべき部分などはチェックされていて、大きく問題がある部分には「×」印が表示される。過去の評価を振り返って、練習に役立てよう。なお、書き順が間違っている場合には警告されるから、自信がない文字は1角ずつしっかりと書いてミスがないか確認したい。
パレットの達成度表示で進捗をチェック
練習中、書き込みエリアの左右にある三角形をタップすると練習する文字を移動できる。右上の「戻る」をタップした時には文字パレットに戻るが、練習をした文字には、その文字の最高評価がスタンプされる。これが「美」で埋め尽くされるようにするのが目標ということになるだろう。
練習できるのはひらがなと50文字の漢字だけだから、埋めて行くにしてもそれほど苦労はない。スマートフォンのサイズ次第で指先でも十分練習は可能だが、できればタッチペンを用意した方がより役立つ練習にできそうだ。
また、このアプリは2ユーザーまでが登録できる。最初の画面でユーザーを選択することが可能で、全体の進捗具合もメーターで表示されるから、家族や友人と競い合いながら練習を進めることも可能だ。1人では飽きてしまうという人は、ぜひ利用して欲しい。
利用料金:無料
制作者:Gloding Inc.