家計簿つけや経費記録を楽にする方法は?
買い物をする時レシートはその場で捨ててしまうという人も少なくないようだが、家計簿をつけたり経費管理をしたりするためにはレシートを元にしたデータ入力は必須だ。しかし、実際にやってみると手間がかかる。きちんとレシートを保存する生活をすると1カ月でかなりの枚数が溜まってしまうし、その書式もばらばらだから手にとった瞬間に見るべき場所がわかるというものでもないからだ。
毎日こまめに作業すればそれほど大きな手間ではないし、慣れてしまえば日々のルーチンワークとして取り組むことはできるのだが、面倒だからと数日貯めればその分だけ面倒さは増す。ついつい放置して家計簿は白紙のままになってしまっただとか、経費を1年分まとめて入力することになっただとかいうことは、よくある話だ。
そんなズボラな人でも取り組めそうなのが「ReceReco」を使った方法だ。スマートフォンのカメラを使ってレシートを撮影するだけで内容を読み取り、リスト化してくれる。しかも各種サービスと連携できるおかげで、家計簿作成や帳簿記入をぐっと楽にしてくれるアプリなのだ。
レシートを撮影するだけで内容を自動取得
アプリ利用にはアカウント登録が必要になる。これは外部サービスとの連携や、機種変更時のデータ移行のためにあるもので、簡単なプロフィールの登録もすることになる。アカウントを作ってログインしたら、最初のレシート登録を促す画面が表示される。
下にあるカメラボタンをタップすると、カメラが起動する。オレンジ色のラインが縦横に表示されるが、これは読み取り範囲を示すものではなく、レシートをできるだけ真っ直ぐ撮影するためのガイドラインだ。最初は内容が簡単で正誤が確認しやすいレシートを使って練習してみるとよいだろう。日付、店名、商品名、個別金額だ。担当者名等の不要な情報はうまく排除するように作られている。
レシートの中に電話番号があると、それを頼りに店名を補完してくれる機能もあるから、店名がロゴからしか読み取れないようなレシートでもそれなりの結果が出るのはありがたい。
修正やタグづけで使えるデータを作る
読み取れなかった商品名や間違っていた金額などは、リスト右にあるペンアイコンをタップすると修正可能だ。あまりにも精度が低い場合には右下の「再撮影」から撮影しなおした方がよいだろう。必要な部分だけクローズアップした状態で撮るよりは、少し引いた状態で撮る方が読み取り精度は高くなるようだ。
合計金額は商品合計として算出しているため、余計なものが読み込まれていたり、抜けがあると正しい金額が表示されない。合計金額だけを修正することはできないから、商品リストをよく確認しよう。
品目ごとやレシート単位に費目を割り振ることも可能だ。整理のためのタグもつけられる。溜まってきたら検索機能を利用して絞り込み表示もできる。また、ある程度情報が蓄積されれば日毎、費目ごとにどれくらい使っているかをグラフで確認できるようになり、節約や生活の見直しをするヒントにもなるはずだ。
印字が濃すぎて文字がつぶれ気味だったり、商品価格のほかに本体価格や消費税額などを1品ごとに細かく記載した複雑な構成だったりすると、何度やりなおしても上手く読み取れないことがある。その時は、手動入力をすればよい。細かな商品ごとの記録が不要で、レシート単位での出金のみ管理すればよいのならば、立ったまますぐに記録できる手動入力も便利だ。
外部サービスとの連携が強み
長いレシートを分割撮影できたり、レシートに添付画像を付けて日記的に使うこともできたりと、痒いところに手の届く機能が満載されているアプリだが、特に注目したいのは外部サービスとの連携だろう。
入力したデータはメールで送るほかにCSVで書き出すこともできるから、PCでExcelを使って管理したいという人にも使える。同時に、Evernoteに書き出して詳細なメモとして管理することもできるし、家計簿サービスや会計ソフトと組み合わせることもできてしまうのがおもしろい。
現在対応しているのは「マネーフォワード」、「MoneyLook」、「free」だ。家計簿というレベルから青色申告に対応した会計サービスまであるだけに、必要に応じて利用できるから、自分に合った使い方を選択しよう。
利用料金:無料
制作者:BrainPad Inc.