ICカードから簡単に交通費を精算
営業職などで外出が多い場合、電車賃やタクシー代といった交通費を一時的に立て替えておいて、毎月一括で精算するというやり方が多いのではないだろうか。しかし電車賃は基本的に領収書をもらわないで利用するため、後からまとめて記録しようとするとかなり面倒なことになる。だからといって毎日やるというのも大変だ。
どうするのがいいかといえば、毎日とはいわないまでも小まめに記録するのがお勧めだ。できれば、Suicaのような交通系ICカードを利用するようにして、その履歴を読み取るのがよい。NFC対応のスマートフォンがあれば直近の履歴を読み取るのは簡単だが、これを経費精算できる形にまでスマートフォン内で持って行ければ最高――そんな要望を叶えてくれるアプリが「IC交通費精算」だ。
Suicaの履歴を一発読み取り
スマートフォンのNFC機能を有効にした状態でアプリを起動し、上にある「ICカード読取り」をタップすると、読み取り画面が表示される。この状態で交通系ICカードをスマートフォンのリーダー部分にかざせば、直近20件の履歴とカード残高が取得される。
取得されたリストにはチェックボックスがある。仕事でもプライベートでも同じカードを使っている場合、リストの中からプライベート利用したもののチェックをはずしてから右上の「取込み」ボタンをタップすれば、仕事で使った交通費だけが取得できる仕組みだ。チャージ記録は最初からチェックされていないから、逆にこれを取り込みたい場合には忘れずチェックしよう。
手動で交通費登録も可能
最初の画面で「追加」をタップすれば1件ずつ手動で入力も可能だ。乗車駅や降車駅、支払先などは右のボタンをタップすると履歴から簡単に入力できるから、頻繁に同じ駅を使う場合には便利だろう。支払先はたいてい、1度ICカードの読み取りを行えば普段使う交通機関がリストアップされるからさらに使いやすい。
残念ながら直接乗車駅と降車駅から交通費を検索する機能はないのだが、両方を入力した上で金額欄右の検索ボタンをタップすると、ブラウザを呼び出して乗り換え案内の検索結果を表示してくれる。ここから料金を自動取得されるわけではないが、覚えておいて入力したり、コピー&ペーストするとよいだろう。
交通費以外の経費も自由に登録
交通費登録の画面で科目の欄をタップすると「旅費交通費」以外の項目が表示される。交通費以外のものを選択した場合、駅名登録などをする欄が表示されなくなり、ほかの経費を登録可能になる。自営業だったり個人事業主だったりといった交通費以外の経費も記録しておきたいユーザーに嬉しい機能だ。
設定画面では履歴等の削除に加えて、マスタ編集として勘定科目や交通手段の変更もできる。自社の状況に合わせて変更すれば、確定申告の準備などにも利用できてしまいそうだ。
リストはCSVファイルとして出力可能
取得したリストはCSVファイルとして出力できる。さらに、出力したものを含めて全てをアプリから参照するか、まだ出力していないものを表示するかといったことも簡単に切替え可能だ。
右上のメニューボタンから「CSV送信」を選択すると、書き出しのダイアログが表示される。そこで「OK」を選択すると連携できるアプリケーションリストが表示され、好きなアプリを指定できる。管理者に送ったり、ストレージに保存しておいたりと自由に利用可能だ。
利用料金:無料
制作者:Canopus Software, Inc.