地下鉄でも電車の来る方向がわかるアプリ

地下鉄に乗ろうとする時、改札を過ぎた辺りで"電車の入ってくる音"や、構内放送を聞いて自分が乗りたい電車が来てしまったのかと大慌てで階段を駆け下りたのに、実際にやってきたのは逆方向の電車だったという経験はないだろうか。

地上にある駅であれば遠くからでも近づいてくる電車が見えることが多いし、音が近づいてくる方向もわかりやすい。

しかし、地下鉄では分かりづらいケースが多く、無駄に慌ててしまいがちだ。そもそも駅の中で走らずに済むよう、しっかりと「時刻表と現在の時間を把握して余裕を持って行動しろ」と言われればそれまでだが、現実にはなかなか難しいということもあるだろう。

そうした状況で、実際に地下鉄を使う上で電車の接近などをわかりやすくしてくれるのが「電車くるよっ!」だ。

電車くるよっ!~東京メトロ版~

自分の使う路線と駅を設定

インストール後、まず行うのは通知を受ける駅の設定だ。最初に路線を選択し、その後で駅リストを表示して指定しよう。1つの駅に複数路線が乗り入れている場合は、きちんと自分の使う方の路線で指定しなければ、電車の接近がわからないから注意が必要だ。

指定駅は2つまで設定できるから、通勤に使う駅やよく訪問する訪問先の最寄り駅などを登録しておくとよいだろう。

リストから自分の使っている路線を指定

指定路線の駅一覧から利用する駅を指定する

指定した段階で、遅延情報が表示される。これはアプリを開くたびに現時点のものが表示されるから、運行情報を簡単に知りたい時にも便利だ。また「今すぐ確認」というボタンをタップすると、市営駅の現在時刻に近い部分の時刻表が表示される。

指定路線の運行情報をすぐに表示してくれる

「今すぐ確認」では現在すぐに乗れる電車の時刻表が確認できる

Wi-Fiで位置情報を確認して通知

位置情報はWi-Fiで取得しているため、利用するためにはWi-Fiをオンにしておかなければならない。Wi-Fiをオンにした状態で、設定画面で「通知」ボタンをタップすると、通知がオンになる。

この状態で指定駅に近づくと、駅近くに来たことを察知して電車の情報が表示されるのだ。

基本的に駅で利用できるWi-Fiサービスを取得しているようで、駅の外にいる状態では反応せず、改札近くなど比較的ホームに近い状況で表示される。

表示されるのは、数分範囲で直近3件までの時刻表だ。これは「今すぐ確認」で表示されるものと内容的には同じとなっている。

少し後の分まで表示されることで、少し急いだ方がよいのか、1本後でもよいかと考える材料にもできる。

駅に近づくと直近の時刻表が自動的に表示される

設定画面で「オープンデータを使用する」にチェックを入れている場合、指定路線の運行に問題が発生した場合、その情報も通知される。

また、標準では「画面表示とバイブで通知」にチェックが入っているが、「画面表示と音声で通知」にチェックを入れておけば次の電車の時刻を音声で読み上げてくれる。イヤホンを利用すれば、画面を見ずにしっかりと状況の確認が可能だ。

設定画面で通知やオープンデータ利用についての指定を行うと、運行状況の取得や音声での通知など自分好みの動作にできる

時刻表は方面を指定してチェック

「時刻表」タブでは路線、駅、ダイヤの種別と行き先方向を指定した時刻表が表示できる。どれもプルダウンメニューから選択するだけだから簡単に指定可能だ。

表示した時刻表の、方面を表示している部分の端にある「>>」マークをタップすると、逆方面や平日/休日ダイヤを切り替えた内容が表示される。普段使う駅とは別の駅を使いたい時も、ここから時刻表を見られるのが便利だ。

路線やダイヤの種別と行き先を指定して時刻表を表示

時刻表は「>>」のタップで簡単に切替え表示できる

各地の地下鉄用専用アプリも勢揃い

今回紹介しているアプリの正式なタイトルは「電車くるよっ!~東京メトロ版~」だ。東京メトロ版とあることからわかるように、別の路線版も存在する。

今のところ「熊電版」、「福岡市地下鉄版」、「都営地下鉄版」、「仙台地下鉄版」、「横浜市営地下鉄版」、「東急電鉄版」、「名古屋市営地下鉄版」、「札幌市営地下鉄版」、「京都市営地下鉄版」、「神戸市営地下鉄版」、「大阪市営地下鉄版」、「札幌市電版」、「函館市電版」といったラインアップだ。

普段使う路線に対応したものをインストールして、毎日の電車利用を快適にしよう。

各路線向けに個別のアプリが用意されている

利用料金:無料

制作者:aspire,Inc.

電車くるよっ!~東京メトロ版~