お手軽英語学習にはスマートフォンが最適
スマートフォン向けアプリには、無料で利用できる辞書ツールもあるし、英語のニュースを見るのも簡単だ。Googleの読み上げ機能を利用して、英語ニュースを読み上げてもらってヒアリング学習に利用している人もいることだろう。
そうした中で、かなり緩く英語学習できるアプリが「名作物語で英語学習」だ。ユーザーが積極的に辞書を引く必要はない。時事ニュースだと時に知らない単語や難しい言い回しが登場することもあるが、扱っているものが「名作文学」なだけに、そういう心配もない。
ここでいう「名作文学」というのは、大人向けの文学ではなく、童話だ。「三匹の子ぶた」、「ジャックとマメのつる」、「幸福な王子」、「白雪姫」という4作品が用意されているのだが、多くの人はどれも覚があることだろう。細かい内容まで覚えてなくとも、だいたいこんなストーリーだったな、とわかるに違いない。そして中身を見ればわかるのだが、かなり平易な英語で書かれている。内容がわかるだけに、あまり構えずに取り組めるのがよいところだ。
利用前に「Google翻訳」と「Googleテキスト読み上げ」を用意
アプリをインストールしたら、まずメニューから「使い方」を選択しよう。「始める前に」という画面が表示され、必須アプリの確認ができるようになっている。「Google翻訳」と「Googleテキスト読み上げ」を使うのだが、どちらも入っているかわからない時には下のリンクをタップしてブラウザで開いてみよう。
絶対に必要なのは「Googleテキスト読み上げ」だ。これがないと、アプリを使っても文字が表示されるだけで音声機能が一切利用できない。インストール時には音声データもダウンロードするため、少し時間がかかることもある。無線LAN環境で行うとよいだろう。
物語を選択して読み上げを開始
「本棚」に戻って、4つの物語から好みのものを選択しよう。最初に表示されるのはタイトルを英語で書いたものと、日本語で書いたものだ。この状態で下の再生ボタンをタップすると、読み上げが開始される。表示されている分が読み終わると、自動的に次のページへと進んでくれる自動再生方式だ。基本的に一文ずつ、または一文の中で区切りのよいところでページが切り替わるため、一度に再生される文章は短い。
戻るボタンやメニューから「本棚」に戻ると、自動的にそのページが保存されるから、続きを読みたい時にはもう一度同じ本をひらけばよい。自分の好きなところを読みたい時は、左右フリックでページを送るか、左下の「P」ボタンをタップして移動バーを表示して好きなあたりを表示することができる。
読み上げ速度や回数などを自由に設定
メニューから「設定」を開くと、細かい設定を行うことができる。まず調整したいのが「読み上げ速度」だ。標準状態で聞いて十分理解できるのならばよいが、聞き取りづらいと感じるならば英語を遅めにしてみるとよい。ただ、遅くするといわゆるスロー再生状態になり、音が間延びするから遅ければ遅いほど聞きやすいというわけでもないので何度か調整してみるとよいだろう。
読み上げ音声の英語に対して日本語はかなりカタコトな印象なので、こちらも調整すると聞きやすくなる。たとえば少し低く聞こえる英語を高めの音でゆっくりめにして、キンキン声でカタコトの日本語を低めで早く設定する、など細かく指定してやると聞き取りが楽になる。
ある程度設定したら「本棚」で本番再生をしてみてもよいが、設定画面の「読み上げテスト」で声の高さや速度は確認可能だ。聞きやすい設定を探して見て欲しい。
さらに読み上げる順番と回数を指定したい。基本の状態では「英語が先」にチェックが入り、英語と日本語がそれぞれ1回ずつに指定されている。これを「日本語が先」にすれば、読み上げ順は日本語→英語に変化する。さらに再生回数は0~5回の範囲で英語と日本語でそれぞれに設定できるため「日本語が先」にして「英語5回」、「日本語1回」にすると日本語で1度読み上げられて意味を理解した上で、英語を5回繰り返し聞いて中身をよく聞く、というような使い方ができる。
また「ディスプレイ」で「読み上げ中はスクリーンをONにする」のチェックを外しておくと、通勤中等のながら学習に便利だ。逆にチェックを入れておくと、スタンドなどにスマートフォンをセットした状態でテキストを眺めながらの学習ができる。
「名作物語で英語学習」
利用料金:無料
制作者:NO TECHNOLOGY, NO LIFE.