普通のお天気情報ではもの足りない?
スマートフォンを使わなくとも、テレビはもちろん、駅や電車の中でも天気に関する情報は入ってくる。ぼんやりと生活しているだけでも、だいたい明日は雨なのかどうか、週末の天候は荒れるのかどうか、という程度のことは知ることができる。
しかし、それでは情報が足りないと感じるならば、スマートフォンで専門性の高いアプリを使ってみるとよい。テレビで放送されるよりもさらに先の日付の予報が見られるアプリなどもあるが、今回は近年大きな問題となっている「ゲリラ豪雨」のような集中豪雨に対応するためのアプリ「アメミル」を紹介したい。
5分単位で1kmメッシュの降雨情報をチェック
「アメミル」を起動すると、現在地を中心とした地図が表示される。割と広域の地図が表示されるのだが、雨が近づいているとこの地図の上に気象情報が表示される。地図は拡大・縮小することが可能だ。
地図の左側にあるボタンをタップすると5分前の状況に変化する。5分ずつ、約1時間前まで戻ることが可能だ。現在までの状況をもっと動的に知りたい時には、下似並んだボタンの中で再生ボタンをタップすると、1時間前から現在に向かってコマ送りで再生される。
雨雲の動きと、その雨雲がもたらす降雨量の予想自体はこれだけで可能だ。地図だけでなく航空写真をあわせた表示も可能だから、好みの表示を探してみよう。一般的な天気予報以上に詳細で、現在に近い時間の降雨情報を知りたい時には便利に使える。
AR機能で実際の風景に重ねて雨アニメーションを表示
特徴的な機能が、カメラを通して見る風景にリアルタイムの降雨情報をもとに作られたアニメーションを重ねて表示するAR機能だ。地図の下にある「3D」ボタンをタップするとカメラを通して風景が見られるモードになる。雨が近づいている時、雨雲の方向へカメラを向けると実際の雨の具合がわかるという機能だ。
カメラを向ける方向と角度で見える情報が変わってくる。豪雨の時には強い雨としてきちんと描画されるから、数値だけでは実感が湧かないという時には利用してみるとおもしろい。また、見映えとしてはおかしいのだが便利そうなのは屋内での利用だ。位置情報で動いているから、そこが屋外か屋内かは関係なく情報が表示されるため、窓から遠い場所や、角度的に外の様子が見づらい場所で利用すると屋内の風景に雨情報が重なって表示される。
雨が近づいていない場合には使えない機能だが、その動きを知りたい場合や、記録的な豪雨の時にはどのようになるのかを見てみたい時には設定から「雨レーダー・デモ」を選択するとよい。過去の実際の状況を再現して見せてくれる。
「雨通知」で近づく雨に気づく
設定に合わせて、雨の接近を通知してくれる機能もある。設定の「雨通知」機能で機能をオンにした上で、地点等を設定しよう。
雨の通知は強い雨だけにするか、全ての雨にするかが選択できる。また通知時間の範囲と曜日、前回通知からの間隔も設定できるから、夜中に通知でたたき起こされるという心配もない。
地点名は現在地だけでなく、指定も可能だ。職場の情報などを登録したい場合は、現在地ではない場所を指定しておくこともできるが、登録は1地点のみになる。
1時間以内に雨が降ることが予測されると、プッシュで通知がやってくる。表示の具合は設定画面のテスト通知で確認しておくとよいだろう。
月額100円で1時間先の予測が見られる
標準の状態で見られる情報は、現在から1時間前までの1時間だ。「雨通知」のみ、1時間先の情報を元に行われるが、通知の結果地図を開いても現在の状況までしか表示されない。
もし先の予測を見たいのならば、アプリ内課金を利用する必要がある。月額100円で、1時間先までの予測データを閲覧可能になる。ただしAndroid 4.0.3を搭載した端末では先に紹介した「雨通知」とあわせて、この先の雨量予測機能も利用できないため、注意しよう。
雨が降るといっても、しとしと雨と集中豪雨では備えも対応も変わってくる。外出時に、普通の天気予報以上の情報を得て活用しよう。
「アメミル」
利用料金:無料
制作者:島津ビジネスシステムズ