EvernoteへのWebクリップはどうやってる?
Evernoteはスマートフォン活用に必須のアプリだ。テキストメモや手書きメモを記録するのに使っている人は多くいるだろう。もうちょっと使いこなしている人ならばToDリストなども使っているかもしれない。
しかしスマートフォンを中心に使っているユーザーの場合、Webクリップ機能はうまく使えていない人も多いのではないだろうか。
Webクリップとは、WebページをEvernoteに貼り付けるようにして保存する方法だ。ブラウザのブックマークと違い、仮にそのページが制作者によって削除されてしまってもデータが手元に残る。しかも貼り付けたページの中身もEvernoteでの検索対象になる。中身が見えるから、不要になった時に消すことも簡単だ。
ブラウザのブックマークは頻繁に訪問し、常に最新の情報を確認したい時に使うと便利だが、内容が変化したり削除されたりしては困るという時には使いづらい。Webクリップの特性を理解して、うまく使い分けるのがオススメだ。
ではどうやってクリップをするのかというと、少々手間がかかる。何かしらアプリを通すか、ブラウザにブックマークレットと呼ばれる機能を組み込む必要があるからだ。Evernoteのアプリでもよいのだが、どうせ一手間かけるのならば少し機能が多いものの方がよいだろう。そこで利用したいのが「Clever Clip Lite」だ。
ダウンロードしたらまずはEvernoteとの連携
インストールして最初に起動すると、Evernoteとの連携が求められる。普段Evernoteを使っている人は、いつも通りサインインしよう。まだ使っていない場合には新規アカウントの作成もここからできる。
ログインした後、Evernote側で「Clever Clip Lite」がアクセスすることを承認する。ここで「承認する」をタップすれば設定は完了だ。後でEvernoteの登録に使っているメールアドレスにも通知が届く。
設定後にアプリを開くと、真っ白なブラウザのような画面が表示される。この「URLを入力してください」という欄に、クリップしたいURLを貼り付ける。残念ながらブラウザのように、この欄に検索ワードを書き込んで直接検索、というわけにはいかない。別途ブラウザで目的のページを見つけてURLをコピーしておくか、手入力することになる。
ただ「http://」から入力しさえすればGoogle等の検索ページを表示し、そこから普通にブラウジングすることは可能だ。
クリップするエリア等を指定できる
「Clever Clip Lite」でのWebクリップは、ページを丸ごとクリップするだけではなく、部分指定することもできる。
まずはURLを入力してみよう。ページを表示すると黄緑色のラインで全体が囲まれる。このラインがクリップする範囲を示していて、このラインの表示されている状態ではブラウザとしての動作はしない。ここから検索をしたり、リンクをたどったりしたい場合には右下の斜線つきマークをタップして選択を解除しよう。
ページの構造にもよるが、選択範囲を変化させる場合には+、-、←、→というボタンを利用する。選択のない状態から選択したい時や、選択を増やしたい時には+をタップする。減らしたい時には-だ。-をタップしつづけると、たいていページ上部のメニューやヘッダの部分だけが選択される。そうした狭いエリアだけが選択されている状態で→をタップすると、順番に選択エリアが移動する。最下段にあるボタンはブラウザとしてのリロードや移動ボタンだ。
そうしてクリップエリアを確定させたら、右上の「クリップ」をタップしよう。どういう形で保存されるのかのプレビューとともに、Evernoteに保存する時のノートタイトル等が指定できる。どのノートに保存するのか、タグをどうするのかということも指定可能だ。簡素なアプリの場合はこのアプリからのクリップはここ、という形で指定ノートに決まったタグで保存するだけのものもある中で、「Clever Clip Lite」は細やかに指定できるのが特徴だ。
設定項目ではクリップスタイルの選択を逐次行うか、固定にするかといった指定や、ノートブックやタグの選択項目を記憶するかどうかの指定もできる。またPro版の購入も可能だ。Pro版ではマルチアカウントに対応するから、プライベートと仕事でアカウントを使い分けているというような場合には特に便利だろう。
設定画面でクリップスタイルや選択の記憶について指定できる |
クリップスタイルを逐次選択にしておくと、クリップ時に見た目をそのまま保存する「スタイル付き」と、シンプル表示にしたものだけを保存する「シンプル」、URLのみの保存と選択できる |
「Clever Clip Lite」
利用料金:無料(2週間)
制作者:StudioHitori