無料で翻訳&読み上げをしてくれる便利アプリ

スマートフォン用の辞書アプリや翻訳アプリはいろいろあるし、ブラウザからWebアクセスすれば多彩な言語の翻訳機能を無料で利用できる。しかし、それが実際に使えるのかといえば、そうでもないところが困ったところだ。

誰もがある程度学習してきている英語でも、普段使わないような単語だとスペルを見てもどう発音するのが正解なのかよくわからないということはある。これがイタリア語やオランダ語といった普段なじみのない言語になればさらに難しい。文書を読むだけならある程度助けになるが、言葉としては挨拶1つまともに口にできない、ということになる。

発音を聞いて耳で覚えたい、覚えられないまでも読み上げ出る音で相手に理解してもらいたい。さらに翻訳する言葉の入力自体も声でしたい。そんな使い方ができる無料アプリが「Voice Translator」だ。

「Voice Translator」

言葉を認識して自動翻訳

「Voice Translator」はGoogleの音声認識エンジンとGoogle Translate APIを組合わせて、話した言葉を認識し、翻訳する、という動きを実現している。言語によっては読み上げにも対応しているのだが、何語ならば読み上げをしてくれるのかは端末ごとにインストールされている音声出力エンジンで変わってくる。

とりあえずの使い方は、非常に簡単だ。起動して「しゃべる」ボタンをタップして、翻訳したい言葉を話せばよい。認識された言葉のリストが表示されるから、自分が話した文章がうまく認識されていればそれを選択しよう。やりなおしたい時にはもう1度「しゃべる」でトライできる。

選択後、しばらくは元の言葉だけが表示される。翻訳が終わると翻訳結果が表示されて、読み上げに対応している言語の場合は左側にスピーカーマークが表示される。このスピーカーマークをタップすると読み上げが行われる。

「しゃべる」ボタンをタップするとGoogleの音声認識エンジンが起動する

認識結果の候補リストから使いたいものを選択

少し待つと翻訳結果が表示される

翻訳する言語の切替えは右下で行う。「英語」となっているところをタップするとリストが表示されるから、希望言語を選択しよう。言語を指定して少し待つと、現在認識されている言葉を指定言語に翻訳した結果が表示される。

対応言語はリストから選択。日本では馴染みのない言語も数多く利用可能だ

指定言語への再翻訳は自動的に行われる

 テキスト入力からの翻訳にも対応

「設定」ボタンをタップすると端末の設定画面が表示されるのだが、これは音声認識を行う言語を端末の設定に依存しているからだ。多くの場合、日本語として認識することになっているだろう。もし英語を話して英語として認識して欲しいのならば、端末の利用言語を英語にする必要がある。

単語だけでなく文章も翻訳できるが、機械翻訳を使っているから自然な話し言葉の翻訳はあまり得意ではない。短くシンプルな文法の言葉を使うとよいだろう。

音声認識がうまくいかない場合には、普通にテキスト入力することもできる。白い画面をタップしてキーパッドを表示し、入力を完了させて少し待てば翻訳結果が表示される。基本的なアプリ本体の機能はこれだけで、とてもシンプルだ。

設定変更は認識言語の変更を端末設定で行うだけだ

テキスト入力をしての翻訳も可能だ

テキスト翻訳用とTwitter用のショートカットもアリ

特定機能を簡単に使うためのショートカットも用意されている。ホームの空いた部分をロングタップして呼び出した画面で「ショートカット」を選択して「Voice Translator」を指定すると2つのメニューが表示される。どちらも、配置するとその機能名がついたアイコンがホームに表示される。

「テキストも翻訳」はテキスト入力だけをできる画面になっているだけで、標準の画面とそっくりなものが起動する。これはブラウザやメールからコピーしたテキストをペーストして使うのに便利だ。翻訳は「送る」ボタンでTwitterやメール等のアプリと連携して共有できる。

「しゃべってなう」はTwitterに投稿するための音声認識ツールだ。起動するといきなり音声認識画面が表示され、認識結果が表示される。このままツイートするなら「送る」ボタンを使う。左下の青い鳥ボタンをタップすると末尾に「なう」を追加してくれるという機能だ。

2種類の機能ショートカットが用意されている

「テキストも翻訳」では音声認識なしで文字入力からの翻訳を行う

「しゃべってなう」では「なう」を追加してのツイートなどができる

「Voice Translator」
利用料金:無料
制作者:NIPPON SYSTEMWARE CO.,LTD.