ビジネスに使いたいオンラインストレージ
スマートフォンから利用するオンラインストレージというと、Dropboxを活用している人は多いだろう。しかし、使っているうちに容量が足りなくなってきたりはしていないだろうか。また、ファイルを保存しすぎて必要なものがすぐに取り出せない状況になってはいないだろうか。
快適なスマートフォンライフのためにオンラインストレージは必須だが、それが1種である必要はない。複数サービスをうまく使い分けることでトータルでの大容量を獲得し、ファイルの管理を楽にするのも便利だ。そこでビジネスユーザーにお勧めしたいのが、マイクロソフトの「OneDrive」だ。
「OneDrive」は「SkyDrive」が改称されたもので、すでに長いサービス実績がある。利用するにはmicrosoftアカウントが必要だが、もし他のサービスを使うためのアカウントを持っているならば、そのまますぐに利用開始できる。
2GBまでのファイルをなんでもアップロード
アプリをダウンロードすると、最初から「ドキュメント」、「公開」、「画像」という3つのフォルダが用意されている。こののフォルダの名前通りに使う必要はないのだが、とりあえず基本的必要そうなものが用意されているのはわかりやすい。
ファイルのアップロードは下メニューのアップロードボタンから行う。ここで「写真と動画のアップロード」と「ファイルのアップロード」を選択しよう。「ファイルのアップロード」側で写真や動画を選択することもできるが、「写真と動画のアップロード」を選ぶとサムネイルを確認しながらファイル選択ができる。
OfficeドキュメントやPDFなど、何でもアップロードできるが、1ファイルあたりの容量は2GBまでという制限があるから注意しよう。
アプリからはダウンロードと共有ができる
アプリ上でファイルを選択すると、ファイルのダウンロードが行われる。PCでブラウザから利用した時にはブラウザ上で内容が表示されてオンラインでの作業になるが、スマートフォンアプリの場合はファイルダウンロードになる。ダウンロードしたファイルはすぐに開かれ、中身が閲覧できるからあまり違和感はないだろう。
ファイルのアップロードとダウンロード以外にできるのが、共有操作だ。ファイルを指定してメニューから共有ボタンをタップすると、アプリケーションを選んで共有できる。これは要するに、ダウンロードしたファイルを他のサービスへ移したり、添付送信する作業だ。
もう1つ、リンクボタンを使う方法もある。これは「OneDrive」上のファイルにアクセスする権限を与える形で共有する方法で、ファイルの閲覧のみさせるのか、編集もさせるのかを指定可能だ。メール等の共有アプリを選択するだけでなく「クリップボードにコピー」というメニューを利用してURLを取得することもできるから、好みの形で活用しやすい。
ブラウザからアクセスすれば編集も可能
PCと同じように「OneDrive」上で直接編集作業を行いたい場合、スマートフォンのブラウザからアクセスしてみよう。テキストなどをブラウザ上で直接コピーしたり、編集したりできるようになる。
普通にスマートフォンのブラウザからアクセスした場合にはスマートフォン向けの簡易表示となってしまうので見た目が崩れることもあるが、ブラウザの設定でPCサイトを表示するようにした場合、PCと同じような表示にしてもらえることも多い。外出先などで確認だけでなく作業を進めたい場合には、こういう方法も使うとよいだろう。
容量が足りなくなったら安価に拡張OK
「OneDrive」は最初から7GBという大きな容量が与えられているが、それでも使い続ける中で容量が不足することはあるだろう。容量拡張にはいくつかの方法がある。
まず、友人を招待した時の特典が1人あたり0.5GB、合計5GBまで与えられる。またカメラロールとの連携を実行するとボーナスがもらえる。
それでも足りないとなれば有料オプションの購入だ。月額方式と年額方式があるが、圧倒的に年額方式が安い。50GB追加が年額2,000円、200GB追加が年額8,000円と他社サービスと比較しても安価なのが特徴だ。
「OneDrive」
利用料金:無料
制作者:マイクロソフト