多数のコンビニ店頭でプリントサービスを利用しよう
客先へ持って行くドキュメントの印刷物が足りなくなった時など、急遽印刷をしたい時に便利なのがコンビニの複合機を使った出力サービスだ。手持ちのUSBメモリ等に保存したデータをプリントする方法もあるが、ネットワーク経由でアップロードしたファイルを印刷できるサービスを利用すると、USBメモリ等を持ち歩かずにスマートフォン内に保存したドキュメントを印刷したり、Dropboxなどと連携させることもでき、より便利になる。
この手のサービスとしてはセブン-イレブンで利用できる富士ゼロックスの「ネットプリント」がよく知られている。しかし出先で見つけるコンビニが必ずセブン-イレブンというわけではないだろう。そこで使いたいのが、シャープの複合機が入っていると利用できる「ネットワークプリント」だ。実は今、ファミリーマート・ローソン・サンクス・サークルKがシャープの複合機を採用しているため、利用できる店舗が非常に多いのだ。ネットプリントとあわせて用意しておけば、出先でのプリント環境は最強になる。
アプリ1種で複数コンビニに対応
アプリはシャープが提供している1種のみで、1つのアプリから対応するすべてのコンビニでのプリントが行える。サービス提供者もシャープだから、このサービスの対応端末が多くのコンビニに設置されていると考える方がわかりやすいだろう。
利用には会員登録が必要で、登録後はスマートフォンからだけでなく、PC上でブラウザからファイル登録等を行うことも可能だ。
具体的にどこで利用できるのかについては、アプリから検索できる。アプリ起動後、下部にある「店舗を探す」をタップすると、ブラウザが起動して利用可能な店舗の検索が開始される。GPSと連動して現在地から近い店舗を地図上に表示してくれるから、出張先など土地鑑のない場所でも利用しやすい。
登録できるファイルは画像・PDF・Officeドキュメント
ファイルアップロードは「画像」か「文書」かを最初に選ぶ必要がある。起動した画面から「画像を登録する」か「文書を登録する」を選択してスタートしよう。
登録できるのが、画像ファイルはJPEGのみ。文書ファイルはPDFとMicrosoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPointで作られたドキュメントだ。1ファイルの上限容量は、画像の場合5MBで、文書の場合は2MBとなっている。また、文書ファイルは1ファイル30ページまでという制限もあるから注意しよう。
登録可能なファイル数は、画像ファイルだと6個と少ないが、文書ファイルは100個まで対応している。アップロード時に印刷するサイズを指定し、データを送信すると一旦「展開中」という表示になる。しばらくたつと「印刷できます」という表示になるから、そまで確認してからコンビニの店頭に移動すれば安心だ。
登録したファイルは「マイボックス」で確認
アップロード時にファイル名等が表示されている場所を「マイボックス」という。登録後はトップ画面から「マイボックスを見る」をタップすれば、今アップロードしてあるファイルのリストが確認可能だ。マイボックスにさらにファイルを追加したい場合、右下にあるアイコンをタップすると、画像や文書の登録画面が表示される。
リストの1つをタップすると、プレビュー画面が表示される。画質は粗くなっているが、ある程度の拡大表示も可能だ。複数ページあるドキュメントの場合は、スクロールして全体の確認をすることもできる。
プレビュー画面で「詳細」ボタンをタップすると、指定した用紙サイズやページ数、有効期限などが確認可能だ。
ネットプリントはファイルごとに出力番号がつけられ、その番号さえ知っていれば誰でも印刷ができる。しかしネットワークプリントの場合、基本的にユーザー自身がログインして利用する形だ。ただ、店頭での印刷にはユーザー番号だけが必要になるため、ファイル登録を行う人だけがパスワードを把握し、印刷だけをする人はユーザー番号だけを持つという形でグループ利用も可能になる。
一緒に利用したい「PrintSmash」
ネットワークプリントと同じく、シャープがコンビニに設置している複合機を使った印刷サービスを利用するためのアプリに「PrintSmash」がある。こちらはファイルをアップロードしてりする必要はなく、スマートフォンと店頭の複合機が直接Wi-Fi通信を行う無線プリントだ。
印刷できるものは写真とPDFのみでOfficeドキュメントには対応していない。しかし、スマートフォンで撮影した写真をプリントしたいという場合などには、こちらの方が簡単に利用可能だ。ネットワークプリントとともにアプリをインストールし、いざという時に備えておこう。
「ネットワークプリント」
利用料金:無料
制作者:シャープ