クリアな音声でラジオを聴こう
情報収集の手段として、暇つぶしのアイテムとして、ラジオは意外に優秀だ。テレビ等の動画と違って画面を見続ける必要はないし、文字情報のようにしっかりと読まないとならないわけでもない。イヤフォンを使えば、周囲に迷惑をかけることなく両手が自由な状態でどこででも利用できる。
スマートフォンでも一部ラジオチューナーを搭載している機種があるが、チューナー未搭載機種でもラジオを聴く方法はある。その方法としてメジャーなのが、実際の地上波ラジオ放送をそのままインターネット配信するサイマルサービス「radiko.jp」だ。このサービスの公式アプリに加えて、サードパーティアプリをインストールしておくとかなり役だってくれる。
サイマル放送受信の公式アプリ「radiko.jp for Android」
radiko.jpはPCでも利用できるサービスだが、スマートフォン向けのアプリも提供している。インストールして起動すると「地域判定オプション」という画面が表示されるが、標準ではGPSによる現在地取得によって地域が判定される。
基本的に東京にいる時には東京向けに放送されている番組、北海道にいる時には北海道向けに放送されている番組、という具合に実際のラジオと同じ番組だけ聴くことができる仕組みだ。東京エリアなのに建物の位置や周囲の環境のせいでラジオの受信状況が悪い、ラジオを持っていないけれど聴きたい、という時に便利に使えるというイメージでよいだろう。地域が定まれば、その地域で聴取できる放送局が表示番組表が表示される。
「番組表」をタップすると、新聞のラテ欄を拡大表示したような番組表が表示される。左右にフリックして局を移動するだけで聴く番組が切り替えられるから、ラジオのチューナーを合わせるよりはだいぶ楽だ。丈夫に表示されているボタンで再生の停止や音量変更なども行える。
「番組情報」で詳細が確認できるほか、番組によってはTwitterでのやりとりが「タイムライン」で公開されている。さらに音楽番組の場合はオンエアされた曲のリストも見ることができ、そこから楽曲購入が可能になっていたりもする。各画面からは自分用に保存する「クリップ」と、友達と共有するための「シェア」ボタンが利用可能だ。
地域外の放送も聴きたいなら「Raziko」
radiko.jpの場合はリアルラジオと同じく、聴いている地域に合わせた番組だけが配信される。しかし実際は各地域向けにいろいろな番組が配信されているわけで、できることなら普段とは違う番組が聴きたいと思う人も多いだろう。残念ながら公式アプリではそうした操作はできないため、サードパーティ製のアプリを利用する必要がある。そこでおすすめしたいのが「Raziko」だ。
利用のためにはradiko.jpのアプリもインストールされている必要があり、最初の起動時にはradiko.jpの地域情報が反映された状態で番組表などが利用できる。しかし設定画面から「エリアの指定」を選ぶと、日本地図から地域が指定できる。さらにリストから都道府県を指定すると、その地域の番組が聴取可能になる。
番組表や番組情報の表示などはかなりシンプルだが、放送局側から情報発信が行われていれば楽曲リストなどもアプリから見られる。また、録音機能や予約機能があるのもポイントだ。番組表で現在放送中の番組を選択すると「録音」と「聴取」というメニューが表示される。ここで「録音」を選ぶと、その番組を今聴くのではなく録音することが可能だ。
現在放送されているものより未来の番組を選択すると「録音予約」と「予約」というメニューが表示され、番組が始まった時に自動的に録音や聴取を開始できる。無料版では1番組しか録音できないが、有料版を購入すると多くの番組録音が可能だ。
さらに、ラジオを聴いている状態から指定時間になったら聴取をやめることも、指定時間になったら聴取を開始することもできる。番組表を利用せず、特定のコーナーだけ聴きたい時や、目覚まし代わりに利用したい時に便利な機能だ。
radiko.jp for Android
利用料金:無料
制作者:株式会社radiko
Raziko
利用料金:無料
制作者:Nagamatsu Technology Center JAPAN