地下鉄でも海外でもすぐ使える英和辞典
スマートフォンのブラウザからは、多くのPC向けオンラインサービスが活用できる。そのおかげで、各種調べ物等が快適に行えているという人は多いだろう。特に辞書系のサイトは充実していて、うまく活用すれば電子辞書を持ち歩く必要がなくなるほどだ。
しかし、どこでもオンライン辞書が使えるというものではない。地下鉄や海外など、接続が全くできない場合だけでなくつながりが悪い場合もある。そうしたときのために用意しておきたいのが、オフライン辞書だ。
端末内に辞書を格納しておけば、電波状況に関わらず利用できるのは便利だが、あまり大規模な辞書だとストレージが圧迫されてしまう。ほどほどの語数を収録していて、容量的にもそれほど大きくない英和辞典として利用しやすいのが「最小英和辞典」だ。
単語を入力すると即座に解説を表示
収録語数は4万6723語で容量は6MBだという。基本的に単語のみの検索で群動詞などのいわゆる英熟語には対応しない。
電子辞書によく搭載されている大辞典「リーダーズ英和辞典」はAndroid向けアプリだと11MBで約28万項目を収録している。これと比較するとかなり語数が少ないことがわかるだろう。発音記号や読み上げの音声も収録していないから、基礎からの学習のために使うメイン辞書としては力不足だろう。
しかしある程度学習が進み、だいたいの意味はわかるが少々心細いという時や、文中にある1つの単語の意味がしっかりと取れないというような時にさっと引くには非常に便利だ。オフライン辞書だけに、検索のレスポンスは非常によい。
実際の利用方法はとてもシンプルで、入力フォームに検索したい単語をキーパッドから入力する。入力が終わったらキーパッド側でEnterを押してもよいし、フォーム横にある虫眼鏡アイコンをタップしてもよい。該当語があればすぐに表示される。複数語が候補にある場合はそのまま縦にスクロールして見ることが可能だ。
英和だけれど和英的な使い方も可能
最小英和辞典、というだけあって、基本的には英和のみの辞典だ。日本語は見出し語として登録されていないため、完全に和英として利用することはできない。
しかし検索語として日本語を使うことは可能だ。実際に日本語を入力して検索するとわかりやすいが、解説文を全文検索してくれる。検索語がハイライト表示されるから、解説文の中でその言葉がどのように使われているのかはすぐに理解できる。
解説でどのように使われているのかということから、自分が目指す英単語を探し出すことになるため、和英辞典とは少し違ったものにはなるが、一応英文を書く時の助けになってくれそうではある。
収録されていない単語はGoogleへ
収録語以外のものを検索しすると「Not found」と表示される。さらに「Sorry , the word is not found ... →Online Search」と表示され、最後のリンクをタップするとアプリ内ブラウザが起動する。
ブラウザでは自動的にGoogleで検索した結果が表示される。英熟語を検索した場合上位に各種オンライン辞書の検索結果を見るためのリンクが並んだが、日本語で単語を検索した場合は辞書系の結果は上位になかった。これは日本語か英語かという問題ではなく、その語を辞書で引く人が多いかどうかで違ってくる部分だろう。
検索語によっては必ずしもワンタップでオンライン辞書に接続できるというわけではないようだが、ネットワーク接続できる環境ならば不足があった時にもすぐ対応できるというのは便利だ。
検索履歴から結果の再表示も可能
同じ語を何度も調べたくなる、何度調べても覚えられない語がある、というような場合には検索履歴を活用するとよい。
履歴は、検索語が入っている状態でも空の状態でもフォームをタップすれば表示されるし、左にある「x」ボタンで検索語をクリアした時にも表示される。起動時に表示される解説画面以外の、標準画面が履歴表示だという感じだ。また下にあるボタンからメニューを呼び出して「New」を選んでも表示できる。
検索履歴は単語がずらりと並んだ形になっているが、目的の語をタップするとすぐに検索結果が表示される。その単語が収録されておらずGoogleに引き渡すことになった場合でも、そのリンクつきの画面が再表示されるから検索へのショートカット的な使い方も可能だ。
「最小英和辞典」
利用料金:無料
制作者:kujirahand