初心者ほど使ってほしいスマートフォンのSkype
無料で通話できるツールとしても、手軽にビデオチャットができるツールとしてもSkypeは有名だ。スマートフォン向けアプリとしては同じような機能を持ったものも多く出てきているが、ビジネスで使っている人が多いのはやはりSkypeだろう。スマートフォンでは、購入時からインストールされているということも少なくない。
普段あまり使っていない人が久々に使おうとした時や、はじめて使いたいと思った時、PC版では意外とつまづくことが多い。搭載されているはずのカメラがうまく動かなかったり、音が妙に小さくしか拾われなかったりと、普段は読む・見る・書くにしか使われていなかったPCでは音声まわりの設定がうまくいかないということが少なくないからだ。
その点、スマートフォンならば普段からスピーカーやマイクが使われているから心配はない。電話だから音の拾い具合や聞こえ具合もちょうどよく、あまり苦労せずに利用できるはずだ。必要なのはちょうどよい高さに構えることくらいだろう。
サインインはMicrosoftアカウントでもOK
Skypeへのサインインは、PCで作ったSkypeアカウントのほかにMicrosoftアカウントでも行うことができる。もちろん新規にスマートフォン上から作成することも可能だ。もしすでにSkypeアカウントを持っているけれどスマートフォンではMicrosoftアカウントを使いたいというような場合は、アカウント統合を行うことで請求先や連絡先をまとめることもできる。
初回起動後は各機能を解説するツアーが表示されるが、スキップも可能だ。全くはじめてSkypeを使う状態ならば、ツアー終了後にまずはメニューから「参加者を追加」を選択しよう。メールアドレスやユーザー名を入力すると相手が見つけられる。目的の相手が見つかったらリストから選択すると「連絡先に追加」という項目が表示される。
Skypeは追加リクエストを送って先方が了承すれば互いの連絡先に掲載される、という流れになるため、実際に通話する少し前にこの流れを済ませておこう。
行動がわかる「最近」タブ
相手から許可がもらえた場合「連絡先」タブにリストが表示されるようになる。人数が増えてきたら「お気に入り」や検索を利用して通話相手を見つけやすくしよう。
「最近」タブではSkype上で行った最近の行動が時系列で表示される。これはリクエストメッセージの送付なども含まれるから、まだ許可をくれていない人の名前も確認可能だ。使い続けるうちにここは、最近通話した人リスト状態になる。頻繁に会話する相手への連絡ならば「最近」タブで済むことが多くなるだろう。
とりあえずの通話ができればよいのならば必要ないが、使いつづけるつもりならばプロフィールを入力しておこう。画像をスマートフォン内のギャラリーから選択したり、カメラで撮影してアップロードしたりできる。また、標準では起動時に自動的にサインインすることになっているが、プライベート用とビジネス用など複数のアカウントを使い分けたい時には設定画面でチェックをはずし、必要に応じてサインインしなおすようにすればよい。
通話やメッセージのやりとりは直感的に可能
テキストメッセージは相手を選択して出てきた画面に入力すればよい。先方からコンタクトがあった時には、ステータスバーのアイコンや「最近」に色がつくからわかりやすいはずだ。
音声通話をしたい時には、相手を選択してから受話器のボタンをタップする。かかってきた時には表示される画面で受けるかどうかを選択するのは、普通の電話と同じだ。
少し癖があるのはビデオチャットだろう。ビデオカメラボタンをタップすればビデオチャットのリクエストを送ることができるが、受ける側はビデオありで受けるか、音声のみで受けるかが選択できる。そして双方ビデオ利用のチャットが開始された場合、大きく表示された相手側画像の中に自分側画像が小さく表示される。自動回転がオンになっているならば、横向き画面での通話も可能だ。
古い端末でインカメラが搭載されていない場合、背面側のカメラを利用することになるため映像を見ながら会話するのは難しい。会話のためでなく、周囲を見せるためなどに使うとよいだろう。インカメラとアウトカメラの両方がある端末の場合は、通話中にビデオカメラボタンをタップすることでカメラの切り替えが行える。また通話中にマイクボタンをタップすれば音声のみをオフにすることが可能だ。
スマートフォン型のボタンはタップするとスピーカー型ボタンと切り替わる。これは本体スピーカーの場合、音楽等を聞くための背面スピーカーを使うか、通話のための内側スピーカーを使うかという切り替えになる。ヘッドセットを使う場合にもこのボタンで切り替えることになるから、うまく音が出ない場合にはここで調整しよう。
「Skype」
利用料金:無料
制作者:Skype