iPhoneはiPodから発展したデバイスのようなイメージがあるから、音楽を聴く機能があるのはすんなり受け入れられるだろう。しかし、Android搭載のスマートフォンにおいても音楽は聴くことができる。ミュージックプレイヤーを別に持ち歩くことなく、スマートフォンで済ませてしまうことも可能だ。
音楽を聴くだけならば非常に簡単で、Android搭載スマートフォンには標準でプレイヤーアプリが1つは入っている。音楽ファイルを入れておけば自動認識され、アルバム単位、アーティスト単位などに分かれたメニューから再生可能だ。
再生コントロールはウィジェットにもなっているから、ホーム画面から簡単に再生・停止が行える。ジャケット画像があればそれもきちんと表示される。
標準プレイヤー以外で音楽を聴く
標準の音楽プレイヤー以外にも、プレイヤーアプリはたくさんある。動画プレイヤーと一体化しているプレイヤーやインタフェースのデザインがカッコイイプレイヤーなど、いろいろあるのでぜひマーケットで探してみよう。
意外なところでは、ファイラーに音楽再生機能がついているものもある。標準インストールしている端末も多い「ESファイルエクスプローラ」などがそうだ。音楽ファイルが保存されているフォルダごと指定してロングタップし、メニューの「メニュー音楽」から「放送」を選ぶと、フォルダ単位での再生ができる。音楽再生メニューが表示されると、曲を指定したり、再生位置を調整したりすることも可能だ。
また、音楽再生のサポートをするツールもたくさんある。例えば、寝る時に音楽を聴きたい人向けの指定した時間で自動的に再生を止めてくれるツールや、本体搭載のセンサーを使ってユーザーが眠ったかどうかを察知して再生を止めるツールなどがある。逆に指定時間になったら音楽再生を始めてくれるなど、目覚ましに利用できるものもある。
他にもさまざまなツールがあるから、好みのものを探してみよう。なお、無料で音楽が入手できてしまうような法的に問題のあるツールもあるが、その手のツールには悪意のある仕掛けが施されている可能性がある。ぜひセキュリティツールを入れて安全性を確認しつつ、怪しいツールには手を出さないようにしよう。
音量のコントロールは「メディアの音量」で
Androidにはいくつもの音量設定がある。設定で音量設定を開くと、着信音、メディア、アラーム、通知といった項目が出てくる。このうちメディアが音楽再生に関わる部分だ。
待ち受け状態で音量コントロールキーで操作すると、基本的には着信音の操作になる。通話中に操作すると通話音量が変わり、音楽再生中に操作すればメディアの音量が変わるという具合に、今使っているアプリの音量しか音量コントロールキーでは操作できない。
面倒なのは、普段は音を出さずに使いたいけれど音楽再生にも使いたいという場合だ。メディアの音量を上げておいても着信音は出ないのから大丈夫という考え方もあるが、ブラウザ上で再生される音などもメディア音量が適用される。つまり、無音のつもりで電車内などでブラウジングしていると、突然音が鳴り出してしまう可能性もあるわけだ。
無音で使いたいのならば、音楽再生を始めてから音量調整をするようにしたほうがよい。または、イヤフォンが差込まれたら自動的にメディア音量を上げて抜かれたら下げるといった設定が行えるアプリや各種音量設定を一括で開いて操作できるようなアプリもある。
自分の使い方に合わせて、便利なアプリを探してみよう。大抵の「ちょっと不便」は、誰かがアプリを作って解決してくれているのが「Androidの世界」なのだ。
イヤフォンは「スマートフォン対応」で快適
スマートフォン本体で再生コントロールするのではなく、手元で操作したい場合はリモコン付きのイヤフォンを使うことになる。その場合、Bluetooth接続のものはケーブルがなくて快適に使える一方で、スマートフォンの電池がどんどん消費されてしまう。
そこで、オススメはケーブル付きのイヤフォンで「スマートフォン対応」となっているものだ。音楽再生のリモコン操作ができたり、マイクも搭載しているので通話もできてしまったりする。PC周辺機器メーカーからだけでなく、音響機器メーカーからも提供されているので、好みのものを探してみよう。
リモコン付きのモデルとイヤフォンのみのモデル、どちらも使い方は変わらない。プラグを本体に差込んで使うだけなのだが、この時アイコンが「イヤフォン」の形か「ヘッドセット」の形か、ちょっと注意して見てほしい。もしリモコンなしのイヤフォンを使っているのに「ヘッドセット」の表示になっているようなら、不具合が出るかもしれない。
イヤフォンとスマートフォンの相性の問題なのだが、たまにイヤフォンなのにリモコン付きのヘッドセットだと誤解されてしまう組み合わせがあり、存在しないリモコン信号を受け取って突然音楽再生を始めてしまったり、聞いている音楽が早送りになったりというトラブルが起きることがある。こうした問題が起きてしまったら、イヤフォンそのものを変更するか、「Hedset Blocker」のような誤認解消アプリを使うとよい。