いろいろな所から入手できるAndroidアプリ

とりあえず電話とメールができるようになれば「ケータイ」としての用は足りる。しかし「スマートフォン」としてアレコレするならば、避けて通れないのはアプリのインストールだ。

まずは、「Androidのアプリがどこで公開されているのか」を知っておこう。多くの人に向けて発信されているアプリならば「Androidマーケット」にある。これはGoogleの公式マーケットで、一応審査されたものが掲載されているから、極端にアングラなものはないはずだ。しかし詳細にチェックしているわけではないから、すべてのアプリが安全と思い込んではいけない。

これに対し、もっと厳密なチェックが行われているのが携帯キャリア各社が運営しているマーケットだ。ドコモは「ドコモマーケット」、auは「au one Market」が用意されていて、それぞれキャリアが審査したアプリだけが掲載されている。ソフトバンクはAndroidマーケットを利用するアプリの中に、ソフトバンクが選定したアプリを並べる「Softbank ピックアップ」を用意している。

似たようなタイプで、企業が独自に作っているマーケットも存在する。逆に、ほぼノーチェックなのが通称「野良アプリ」とも呼ばれる、どこのマーケットにも登録していないアプリだ。PC用のフリーウェアと一緒で、作者が自分のサイトで配布しているようなものもある。この辺りは、Android端末の使い方に慣れて、自分でいろいろな判断ができるようになってから利用することをオススメしたい。

Androidマーケット以外からのアプリダウンロードを可能にするには、「設定」の「アプリケーション」内にある「不明な提供元」や「提供元不明なアプリ」といった書き方をされている項目にチェックを入れておく必要がある。

auの「au one Market」。au端末からのみ利用できる

Androidマーケット以外からアプリをインストールするには設定が必要だ

Androidマーケットを使ってみよう

基本ということで、最初はスマートフォンからAndroidマーケットを使ってアプリをインストールしてみよう。アプリ一覧から「マーケット」を起動すればよい。Androidマーケットを利用するにはGoogleアカウントが必要だから、設定されていないと最初に登録が要求される。

アカウントが認識されれば、マーケットが表示される。アプリケーションかゲームかを選択し、さらにカテゴリを絞りながらアプリを探す方法もあるが、便利なのは検索だ。虫眼鏡マークをタップして、自由なキーワードで検索してみよう。

検索結果のリストにはアプリの名前のほか、料金や評価が表示されている。黄色い星が多いほど高評価なアプリだ。好みのものを選択した後「もっと見る」をタップして、詳細な説明を確認しよう。他ユーザーのレビューも参考にするとよい。とりあえずインストールしてみようと決めたら、一番上の「インストール」の近くにある「無料」や料金が表示されているボタンをタップすればよい。

インストール直前に表示される「このアプリケーションに許可するアクセス権限」はしっかり見ておこう。というのも、危険なことが書かれているアプリもあるからだ。例えば、ゲームアプリなのに電話帳を見ることになっていたり、ローカルでしか使わないはずのアプリにインターネットアクセスが要求されていたりする。不審なものはここでチェックしたい。ここで「OK」を出せば、無料アプリはすぐにインストールが始まる。完了したら、アプリリストに表示されているはずだ。

有料アプリの購入方法はいくつかある。Googleと直接クレジットカードで決済する方法もあるが、日本で販売されているスマートフォンでは、大抵「キャリア課金」と呼ばれる、通話料金と一緒にアプリ代金も請求される形での決済が可能なはずだ。有料アプリを買いたい人は、とりあえず安心で簡単なキャリア課金の利用をオススメする。

アプリリストから「マーケット」を起動すればAndroidマーケットが利用できる

検索キーワードはできるだけシンプルな方が見つかりやすい

検索結果の中から価格や評価を頼りによさそうなものを見つけよう

「もっと見る」をタップすると詳細な説明文が表示される

インストール前に表示されるアプリのアクセス権限は必ずチェックしよう

PCからAndroidマーケットを使う

スマートフォンでのアプリ探しが面倒な時は、PCから探してしまう方法もある。Googleで「Android アプリ」というキーワードとやりたいことについて検索すれば見つかるはずだ。

AndroidマーケットをPCから使う方法もある。スマートフォンで見るのと同じようにアプリの評価や説明を見られるのはもちろん、スマートフォンに登録しているのと同じアカウントでログインした状態でAndroidマーケットを利用するとアプリアイコンの下に手持ち端末で利用できるかどうかまで表示される。そして「インストール」をクリックすると、自動的にスマートフォン側でアプリがインストールされるのだ。

PCのブラウザからAndroidマーケットにアクセスしてアプリをインストールできる

アプリ紹介サイトや雑誌からはQRコードで

ブログやアプリ紹介サイト、雑誌などでインストールしたいアプリを見つけた場合、QRコードが添えられていればAndroidマーケットで検索し直す必要はない。QRコード読み取りアプリを使えば、Androidマーケットのインストールページまで一気に移動できる。

もし手持ちのスマートフォンにQRコード読み取りアプリが入っていなければ、「QR」をキーワードにしてAndroidマーケットを検索して、よさそうなものをインストールしよう。今後のアプリインストールがぐっと楽になるはずだ。

インストールしたアプリのアップデートやアンインストールについては次回紹介しよう。

サイトや雑誌のアプリ紹介はQRコードを読み取って「ブラウザ起動」すると簡単にインストールできる