今回は趣向を変えて、「国際航空宇宙展2024(JA2024)の会場で、こんなものを見つけました」という話を。どうしても大手の機体メーカーなどに注目が集まりがちだが、どうしてどうして、細かく見ていくといろいろあるものだ。→連載「航空機の技術とメカニズムの裏側」のこれまでの回はこちらを参照。
サンゴバンのシール材
サンゴバンといっても御存じない方が多いかもしれないが、実は身近なところに同社の製品が使われている。500系新幹線電車の運転台前面窓ガラスや、宇都宮ライトレールのHU300形の側面窓ガラスがサンゴバンの製品だ。
ただし、同社がJA2024で出展していたのは、窓ガラスではなくて各種のシール材。分かりやすいところだと、H3ロケットの液体水素タンクや液体酸素タンクで、中身が漏れ出さないようにするシール材が、サンゴバンの製品だそうだ。