ヤマハ発動機は、2018年5月23日から25日にかけて、パシフィコ横浜にて開催されている自動車技術者のための自動車の最新技術・製品の技術展示会「人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」において、「人とマシンが共響するパーソナルモビリティ」の実現に向けて開発された概念検証実験EVモデル(二輪)「MOTOROiD(モトロイド)」や、製造現場を自律走行する無人搬送車「AFV(オートノーマスファクトリービークル)」の展示を行なっている。

MOTOROiDは、同社のロボティクス技術を結集した試作モデルで、搭載しているリチウムイオン電池を重りとして、やじろべえのように倒れるのと反対方向に振ることで、不倒状態を保つことを可能としたもの。実際の開発は7~8か月程度であったとのことで、フレームは削りのアルミを採用しているものの、それ以外の部分は3Dプリンタで成形したという。

  • MOTOROiDの各種搭載機能
  • MOTOROiDの自立制御システム
  • MOTOROiDの各種搭載機能と、自立制御システムの概要

また、タイヤはブリヂストンと協力して専用に設計したものを採用しており、3Dプリンタでの開発ができなかったことかた、一番モノになるまでに時間がかかったという。リアタイヤにはインホイールモータを採用。一番不安定な速度が停止状態から10km/h程度ということで、その状態での性能テストもかねてモーター性能としてぇあ50km/h程度までのものを今回は採用しているが、今後は、より強力なものを搭載していき、将来的には自動運転かつ転倒しないEVバイクの実現につなげていきたいとしていた。

一方のAFVはIoT対応の次世代搬送車という位置づけの試作機。手動で行なっている部品のピックアップ作業などの代替を目指したものとなっている。その核となるのが、内部のロボットコントローラであり、これが入るデザインであれば筐体はどのようなものでも対応ができるとしていた。

  • 無人搬送車「AFV」
  • 無人搬送車「AFV」
  • 無人搬送車「AFV」