人とくるまのテクノロジー展2018 横浜(5) -40℃でも凍らない電解液を採用した二次電池をジェイテクトが開発

ジェイテクトは、2018年5月23日から25日にかけて、パシフィコ横浜にて開催されている自動車技術者のための自動車の最新技術・製品の技術展示会「人とくるまのテクノロジー展2018 横浜」において、独自に開発した高耐熱リチウムイオン二次電池を参考出品している。

ジェイテクトが開発したリチウムイオン二次電池

同二次電池は、市販を目的としたものではなく、あくまでリチウムイオンキャパシタの耐熱性能の検証を目的とした技術の応用展開により開発されたもの。キャパシタと二次電池は電極材料が活性炭なのか、リチウム酸化物などの電池向け材料なのかの違いで分けられるために実現できたもの。

開発されたリチウムイオン二次電池はラミネート型セルを採用している

-40℃の環境でも凍らない電解液の採用や、沸騰水に漬かった状態でも問題のないなど、耐環境性能も高いことが確認されているが、ビジネスとして考えた場合、二次電池の開発や販売で先行している企業などが有する特許の問題などを解決する必要があり、同社としても、「そうした企業が我々の取り組みに興味を持ってくれて、クロスライセンスやパートナーシップといったことがあれば、検討していきたいが、まずはキャパシタの性能向上のための技術開発が優先」としていた。