前回、PDFを作成できるオンラインサービス「PDF Pack」について紹介しました。「PDF Pack」を利用すると、Webブラウザを使わなくても、Adobe ReaderのツールパネルからPDFを作成できます。今回は、Adobe Readerからの作成方法について紹介します。
Adobe Readerからサインインする
Adobe Readerから「PDF Pack」の機能を使うには、あらかじめサインインしておく必要があります。
ツールバーの[ツール]をクリックしてツールパネルを表示し、[サインイン]をクリックします。
サインインのダイアログボックスが表示されるので、「PDF Pack」のサブスクリプション購入時に登録したAdobeIDとパスワードを入力してサインインします。
PDFに変換する
サインインすると、ツールパネルの右上に、サインインしたユーザーの名前が表示されます(1)。この状態であれば、いつでもローカルPCのファイルをPDFに変換できます。
では、変換してみましょう。ツールパネルの[PDFを作成]をクリックして展開表示し(2)、[ファイルを選択]ボタンをクリックします(3)。
「ファイルを選択」ダイアログボックスが表示されるので、PDFに変換するファイルを選択して[開く]をクリックします。
なお、複数のファイルは選択できません。1ファイルずつとなります。
ツールパネルに、指定したファイルが表示されたことを確認し[変換]ボタンをクリックします。変換するファイルを変更するには[PDFに変換するファイルを選択]をクリックし、再度選択してください。
指定したファイルがAcrobat.comのクラウドにアップロードされ、PDFに変換されます。
エラーが起きるようであれば、Adobe Readerを最新状態にアップデートしてみるとよいでしょう。
PDFの変換が終了したら「完了」と表示されます。変換されたPDFは、Acrobat.comのクラウド上のファイルスペースに保存されているので、Adobe Readerで表示するには[ReaderでPDFファイルを表示]をクリックします。
変換されたPDFがダウンロードされて表示されます。
変換されたPDFは、Acrobat.comのクラウド上のファイルスペースに保管されていますが、ローカルPCにコピーすることもできます。WebブラウザでAcrobat.comにアクセスしてダウンロードしてもかまいませんが、最も簡単な方法は別名で保存してしまうことです。[ファイル]メニューから[名前を付けて保存]を選択します。
「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されるので、保存場所とファイル名を指定して[保存]をクリックします。これで、ローカルPCに保存できます。
Adobe ReaderでAcrobat.comにアクセスする
Adobe Readerから、Acrobat.comのクラウド上のファイルスペースを表示して、クラウドに保管したPDFを表示できます。
ツールパネルの[ファイルを保存]をクリックして展開表示し(1)、[Acrobat.comファイルを開く]をクリックします(2)。
「Acrobat.comファイル」が表示され、Acrobat.comのクラウド上に保管されているファイルが表示されます。クリックすれば、Adobe ReaderでPDFを表示できます。
[戻る]をクリックすると、元の画面に戻ります。
ローカルPCのファイルをAcrobat.comに保存する
Adobe Readerで表示したローカルPCのPDFファイルを、Acrobat.comのクラウド上のファイルスペースにアップロードして保管することもできます。
クラウドに保管するPDFを、Adobe Readerで表示します。ツールパネルの[ファイルを保存]の[保存]ボタンをクリックします。
「正常に保存されました」と表示されれば、クラウドでの保存は完了です。なお、クラウドに保管されているPDFを表示しているときは、ウィンドウ上部に「Acrobat.comから開かれています」と表示されます。
Acrobat.comのクラウド上のファイルスペースに保管すれば、ローカルPC以外に、他のPCやスマートフォンやタブレットなどからも利用できるので、頻繁に使用するPDFを保管しておくとよいでしょう。