前回は、テキストフィールドとラジオボタンを2種類のフォームフィールドを作成しました。今回は、作成したフォームフィールドの名称の変更、入力必須フィールドの設定、文字揃えを設定します。
フォーム編集モードに入る
PDFに追加したフォームフィールドを編集してみましょう。フォーム編集モードに入ります。[ツール]をクリックして(1)[フォーム](2)の[編集]をクリック(3)します。
確認のためにフォームフィールドに文字が入力されている場合、[フォーム]パネルの[その他のタスク]から[フォームをクリア]を選択してください。ここでは、何も入力されていない状態で説明します。
フィールド名を変更する
フォームフィールドの名称を変更してみましょう。フィールド名は、作成したときのままでもかまわないのですが、配布後にPDFのデータを収集して管理する際にわかりやすい名称にしておくと効率的です。
右側に表示されたフォームパネルのフィールドを使います。ここには、現在PDF上に作成されているフォームフィールドがリスト表示されています。フィールド名を変更するフィールド名をクリックして選択してから再度クリックします。
名称欄が編集可能状態に変わるので、フィールド名を変更します。PDF上のフィールドもハイライト表示になり、どのフィールドであるかがわかります(1)。されここでは「会社名」の入力欄なので「company」に変更しました(2)。
同じ手順で、他のフィールドの名称も変更します。
タブの順序を設定する
PDFの利用者が入力する際には、フィールドからフィールドへはタブキーを押すと移動できます。タブキーによる移動の順番は、[フォーム]パネルの[フィールド]に表示されている順番となります。
[フィールド]に表示されたフォームフィールドは、デフォルトでは作成した順番になっているので、これを上から下への順番に変更しましょう。
[フィールド]の[タブの順序]をクリックし、メニューから[タブの順序を行に基づいて設定]を選択します。
フィールドの並び順が、上から下への順番に変わったことを確認します。これで、PDFへの入力時に、タブキーを押すと、上から順番にフィールドを移動するようになります。
各フィールドのプロパティを設定する
フィールドごとにプロパティダイアログボックスを表示して、詳細な設定を行うこともできます。ここでは、申込日の「年」のフィールドのプロパティダイアログボックスを表示し、入力必須フィールドに、また、入力した文字が右揃えになるように設定します。
「年」のフォームフィールドを選択してCtrlキーとIキーを押します。ダブルクリックしてもいいのですが、フィールドの位置がずれることを防ぐために、キーボードショートカットを使います。
[テキストフィールドのプロパティ]ダイアログボックスが表示されます。[一般]タブの[必須]にチェックします。これで、このフィールドは入力必須フィールドとなります。
[オプション]タブをクリックし、[整列]を「右揃え」に設定します(1)。これで、このフィールドに入力した文字は右揃えとなります。設定したら[閉じる]をクリックします(2)。
なお、ほかのタブでは、表示方法や配置位置などの設定が可能です。どんな設定項目があるのか見ておくとよいでしょう。
入力必須フィールドに設定したフィールドは、赤く表示されます。
同じ手順で、「月」と「日」のフィールドをCtrlキーを押しながらクリックして選択し、CtrlキーとIキーを押してプロパティダイアログボックスを表示して、入力必須フィールドと「右揃え」に設定してください。
複数のフィールドを選択してCtrlキーとIキーを押すと、共通して設定できる項目だけが表示されるので、同じ設定を複数のフィールドに適用する際に便利です。
その他フィールドを入力必須フィールドにする
その他のフィールドを、入力必須フィールドにしましょう。
入力必須フィールドにするフィールドを、Ctrlキーを押しながらクリックして選択します(1)。選択したら、選択したフィールドのうちどれでもかまわないので右クリックし(2)、メニューから[必須フィールドとして設定]を選択します(3)。
選択を解除して、必須フィールドに設定したフィールドが赤く表示されていることを確認します。「フォームの編集を閉じる」をクリックして、フォーム編集モードを終了します。
今回は、ここまでです。次回は、フィールドの内容を消去するリセットボタンを追加します。