今回は「列のピボット解除」というコマンドの使い方を紹介していこう。このコマンドは、「クロス集計表」を「リスト形式の表」に変換するときに活用できる。「行と列の入れ替え」に比べると、少しだけ考え方が難しくなるが、データ表を最適な形に整える際に必須となるコマンドなので、この機会に使い方を覚えておくとよい。

  • 表の形式を変換、「列のピボット解除」の使い方

「列のピボット解除」の使い方

前回の連載でデータ表の「行と列を入れ替える方法」を紹介したが、表全体ではなく、表の一部分についてのみ構成を変更したいケースもあるだろう。このような場合に活用できるのが「列のピボット解除」だ。

ピボット(pivot)とは、直訳すると「旋回軸」や「中心」、「方向転換」という意味の単語になる。Excelにおいては“データの配置転換”という意味合いでピボットという用語が使用されている。

言葉で説明しても理解しにくいと思うので、実例を示しながら詳しく解説していこう。以下の図は、あるレストラン・チェーンにおける日々の売上を店舗別に集計した表だ。見方によっては“行”と“列”の両方に見出しがある「クロス集計表」と捉えることもできるだろう。

  • 取得元のデータ表

このデータ表を「Power Query エディター」に取得し、各列のデータ型を指定すると、以下の図のようになる。

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