「積み上げ縦棒」のグラフに各データの数値を示したいときは、「データ ラベル」を利用するのが一般的だ。ただし、この方法で表示されるのは「各データの数値」だけであり、それぞれの「合計」(総数)を示すことはできない。そこで今回は、「積み上げ縦棒」のグラフに「各項目の合計値」を表示する方法を紹介していこう。
普通に「積み上げ縦棒」のグラフを作成した場合
まずは、普通に「積み上げ縦棒」のグラフを作成した例から紹介していこう。以下の図は、ある素材メーカーの出荷量を年別、地域別にまとめたものとなる。
この表をもとに「積み上げ縦棒」のグラフを作成し、グラフ内の文字の書式を整えると、以下の図のようになる。
前回の連載では「各系列の数値の増減」に注目したが、今回は「各年の数値の合計」(総数)を中心にプレゼンしていく場合を考えてみよう。
先ほど示したグラフの場合、「各年の数値の合計」は「グラフの長さ」を見ることで把握できる。ただし、それは大雑把なものでしかなく、細かな数値まで読み取ることは不可能だ。ということで、グラフに「データ ラベル」を追加した例も紹介しておこう。
表示されたデータ ラベルを選択し、「ホーム」タブで太字を指定すると、以下の図のようなグラフに仕上げることができる。
「データ ラベル」を表示した結果、それぞれの系列(国内/アジア/アメリカ/ヨーロッパ)の数値を詳しく伝えることは可能になったが、肝心の「各年の数値の合計」はどこにも表示されていない。正確な合計を知るには、それぞれの数値を足し算してあげる必要があり、少し不親切なグラフになってしまう。
このようにデータ ラベルを使って「個々のデータ」を数値で示すことは可能であるが、その「合計」を表示する機能は用意されていない。そこで今回は「積み上げ縦棒」のグラフに合計値を表示する、ちょっとした裏技を紹介していこう。