今回は、「株価」のグラフ(ローソク足)について紹介していこう。といっても、株価チャートの作成を目的にしている訳ではない。「株価」のグラフを応用して「浮動棒グラフ」を作成する、というのがメインテーマだ。「浮動棒グラフ」は幅のある数値データをグラフ化する場合などに活用できるので、その作成方法を覚えておくとよい。
「株価チャート」の作成
Excelには「株価」のグラフを作成する機能も用意されている。まずは、この機能の使い方を簡単に紹介していこう。
株価チャートを作成するときは、日付(期間)、始値、高値、安値、終値の順番に数値データを並べておくのが基本だ。データ表を作成できたら、表内にあるセルを1つだけ選択して(もしくは表全体を選択して)、以下の図に示したコマンドを選択する。
すると、以下の図のように、株価の推移を示すグラフ(ローソク足)を作成できる。
投資の経験がある方なら、このグラフの読み方はすでにご存じだろう。投資の経験がない方に向けて簡単に解説しておこう。
「株価」のグラフ(ローソク足)は、1つの図形で「始値」、「高値」、「安値」、「終値」といった4つの数値データを示せるようになっている。上下に伸びた線(ヒゲ)の位置で「高値」と「安値」を示し、長方形の部分で「始値」と「終値」を示している。
「始値」よりも「終値」の方が高かった場合は、長方形が明るい色で塗りつぶされる。これを陽線(ようせん)と呼ぶ。Excelでは「白色の長方形」で陽線が表示されるように初期設定されている。
一方、「始値」よりも「終値」の方が低かった場合は、長方形が暗い色で塗りつぶされる。これを陰線(いんせん)と呼ぶ。Excelでは「黒色の長方形」で陰線が表示されるように初期設定されている。
このように、Excelを使って株価チャートを作成することも可能である。ただし、株価チャートを見る機会はあっても、「自分で株価チャートを作成する機会は滅多にない・・・」というのが実情ではないだろうか?
そこで今回は、この「株価」のグラフを応用して「浮動棒グラフ」を作成する方法を紹介していこう。