前回と前々回の連載では「ヒストグラム」を作成する方法を紹介した。しかし、「もっと手軽にデータ分布を確認したい」というケースもあるだろう。そこで、「箱ひげ図」と呼ばれるグラフの使い方を学んでおくとよい。グラフを読み取るのに若干の慣れが必要だが、そのぶん手軽にグラフを作成できる。
「箱ひげ図」の作成手順
前回と前々回の連載で紹介した「ヒストグラム」は、データの分布を視覚的に分かりやすく示すことができるのが利点となる。その反面、「数値の範囲」の指定など、グラフ(ヒストグラム)を作成するまでに多少の手間を要する。
そこで、「箱ひげ図」と呼ばれるグラフの使い方も学んでおくとい。ヒストグラムほど詳しくはないが、大雑把なデータ分布であれば「箱ひげ図」でも十分に状況を読み取ることが可能だ。
今回もTOEICのテスト結果をまとめた表を例に「箱ひげ図」の使い方を紹介していこう。
まずはグラフの作成方法を解説する。「箱ひげ図」を作成するときは、数値データが入力されているセル範囲を選択し、「統計グラフの挿入」から「箱ひげ図」を選択する。たとえば、「1回目」のテスト結果について「箱ひげ図」を作成するときは、以下の図のように操作すればよい。
すると、四角形(箱)の上下に線(ひげ)が伸びたグラフが作成される。
これが「箱ひげ図」と呼ばれるグラフになる。とはいえ、「このグラフをどう読み解けばよいのか・・・」という方も沢山いるだろう。続いては、「箱ひげ図」の読み取り方を説明していこう。