今回は、表の中で「一番下にあるデータ」を自動参照する方法を紹介していこう。大まかな流れは、関数COUNTAで行数を調べて「セル番号」の文字列を生成し、それを関数INDIRECTで「セル参照」に変換する、という手順になる。現金や預金の残高をまとめた帳簿をはじめ、さまざまな場面に応用できるので、その基本的な考え方を学んでおくとよい。
「一番下にあるデータ」とは?
今回は、関数COUNTAと関数INDIRECTを使って「一番下にあるデータ」を自動取得するテクニックを紹介していこう。
まずは、「一番下にあるデータとは何を指しているのか?」について解説していこう。以下に示した図は、ある部署における「書籍・研修費」の入出金を管理する表だ。この会社では、自由に使える書籍・研修費として、各部署に毎月3万円を支給する制度が用意されている。
この表において最も注目すべきデータは、「残高」の列にある「一番下のデータ」となる。つまり、G12セルが最も注目すべきデータという訳だ。というのも、この部分を見ることで「現在の残高」を把握することができるからだ。