前回の連載では、「生年月日」から「誕生月」だけを取り出す方法を紹介した。今回は、似たような事例として、「生年月日」から「誕生日」(X月X日)を取り出す方法を紹介していこう。この方法は色々と考えられるが、日付データを作成する関数DATEを使うのが最も効率的だ。あわせて関数TIMEの使い方も覚えておくと役に立つだろう。

数値から日付データを作成する関数DATE

前回の連載では、YEAR、MONTH、DAYといった関数を使って「日付データ」から年、月、日の「数値データ」を取り出す方法を紹介した。これとは逆に、年、月、日の「数値データ」から「日付データ」を作成する関数DATEも用意されている。「時刻データ」を作成する関数TIMEとあわせて、使い方を学んでおくとよいだろう。

  • 指定した日付、時刻をシリアル値に変換する関数DATE、TIME

まずは、簡単な例を使って「関数DATE」の使い方を紹介していこう。以下の図は、ある部署における「書籍・研修費の残高」の推移をまとめたものだ。この会社では、自由に使える書籍・研修費として、各部署に毎月3万円を支給する制度が用意されている。

  • 書籍・研修費の残高をまとめた表

この表のように「月」と「日」を別々の列に分けて、日付を“単なる数値”として扱っているケースもよく見受けられる。昔ながらの帳簿や見積書、請求書などに倣った形式といえるが、日付順に並べ替えたり、期間で絞り込んだりするには、少し不便なデータ形式であると考えられる。

このような場合に「関数DATE」を活用すると、「月」と「日」の数値から「日付データ」(シリアル値)を作成することが可能となる。

関数DATEの入力に必要な引数は3つで、年(西暦)、月(1~12)、日(1~31)を順番に数値で指定すればよい。

この記事は
Members+会員の方のみ御覧いただけます

ログイン/無料会員登録

会員サービスの詳細はこちら