今回は、時間を10分単位などに丸める方法として、関数CEILINGと関数FLOORの使い方を紹介していこう。これらの関数は「数値」を「指定した基準値」に丸めるときに利用するのが一般的であるが、「時間」に対して活用することも可能だ。数分程度を誤差として扱いたいときの具体的な対処方法として覚えておくと役立つだろう。

時間を計算するときに配慮すべき問題点

今回は、「関数CEILING」と「関数FLOOR」の少し応用的な使い方を紹介していこう。これらの関数は、数値を10単位や100単位などに丸めるときに利用するのが一般的だ。これまでの連載でも紹介してきたように、Excelは「日付」や「時間」を数値として扱うため、これらの関数を使って「時間」を10分単位などに丸めることも可能である。その具体的な活用方法を紹介していこう。

  • 基準値に数値を丸める関数、CEILINGとFLOORの使い方

まずは、今回の連載で利用する表から紹介していこう。以下の表は、あるレンタルスペースにおいて利用者の「入室時刻」と「退出時刻」をまとめたものだ。業種のイメージとしては、カラオケ店でもよいし、ワーキングスペースでも、漫画喫茶でも何でもよい。「30分につき240円」で個室を貸し出すサービス、ということを認識して頂ければ十分だ。

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