Canvaはブラウザで動作するWebアプリになるため、スマートフォンやタブレットで使用することもできる。さらに、AndroidやiOS向けの「モバイルアプリ」も用意されている。今回は、Canvaをモバイル端末で使用する方法を紹介していこう。

スマートフォンでCanvaを使用するには?

オフィスや自宅にあるパソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットでCanvaを使用したい場合もあるだろう。CanvaはWebアプリとして提供されているため、このようなニーズにも問題なく対応できる。今回は、Canvaをスマートフォンで使用する方法を紹介していこう。

  • スマートフォンでCanvaを使用する

「スマートフォン」や「タブレット」でCanvaを使用する方法は、大きく分けて以下の2種類ある。

・「Webブラウザ」でCanvaにアクセスする
・「モバイルアプリ」をインストールする

モバイル端末でCanvaを使用する頻度にあわせて、好きな方を選択するとよいだろう。

WebブラウザでCanvaを使用する場合

それでは、具体的な操作手順を紹介していこう。まずは、モバイル端末にインストールされている「Webブラウザ」を使ってCanvaを使用する方法だ。

ChromeなどのWebブラウザを起動してCanvaのWebサイトにアクセスすると、以下の図のような画面が表示される。画面の右上にある「ログイン」ボタンをクリックする。

  • Webブラウザで「Canva」にアクセス

続いて、ログイン方法を選択する。「メールアドレスで続行」の選択肢が表示されていない場合は、「別の方法で続ける」をタップしてログイン作業を進めていけばよい。

  • ログイン方法の選択

メールアドレスとパスワードを入力して(またはID連携して)ログイン作業を済ませると、Canvaのホーム画面が表示される。

  • Canvaのホーム画面

これまでに作成したスライド(デザインファイル)は、「プロジェクト」のページへ移動すると確認できる。

  • 「プロジェクト」の画面

Canvaのモバイルアプリを使用する場合

スマートフォンでも頻繁にCanvaを使用する場合は、AndroidやiOS向けの「モバイルアプリ」をインストールしておくとよいだろう。Canvaのモバイルアプリは、PlayストアやApp Storeでキーワードに「Canva」を指定して検索すると見つけられる。

  • モバイルアプリの入手

モバイルアプリをインストールして起動すると、ログイン方法を尋ねる画面が表示される。メールアドレスでログインする場合は「別の方法を続ける」を選択してログイン作業を進めていけばよい。無事にログインが済むと、Canvaのホーム画面が表示される。

  • Canvaのホーム画面

モバイルアプリの場合も、主なメニューは画面下部に表示されている。これまでに作成したスライド(デザインファイル)を確認したいときは、「プロジェクト」のページへ移動すればよい。

  • 「プロジェクト」の画面

スライドの編集

以降の操作手順は、パソコンでCanvaを使用する場合と同じ考え方になる。メニューやボタンの位置が異なるものの、Canvaの基本的な使い方を知っていれば、特に戸惑うことなく操作を進められるだろう。

たとえば、これまでに作成したスライド(デザインファイル)を編集したいときは、「プロジェクト」のページに表示されているデザインファイルをタップすればよい。

  • デザインファイルの選択

すると、以下の図のような画面構成で「スライドの編集画面」が表示される。編集するスライドは、画面下部にあるスライド一覧で切り替える。

  • スライドの編集画面

もちろん、2本の指で画面をピンチアウト(ピンチイン)して、スライド表示を拡大(縮小)することも可能となっている。

スライドに配置した文字を修正するときは、テキストボックスをタップして選択し、「編集」アイコンをクリックすればよい。

  • 文字の編集に切り替え

すると、文字を自由に編集できるようになる。外出先で「スライドの文章を少しだけ修正したい」といった場合などに便利に活用できるだろう。

  • 文字の編集

ただし、スマホの操作に慣れていないと、たった数文字を書き換えるだけでも苦労するかもしれない。操作性に関してはいえば、圧倒的にパソコンの方が快適だからだ。このあたりは各自の操作スキル(スマホでも細かな作業を行えるか?)に大きく依存するだろう。

そのほか、画面下部にある「フォント」や「フォントサイズ」のアイコンをクリックして文字の書式を変更することも可能となっている。

  • フォントの変更

スライドの外側をタップしてテキストボックスの選択を解除すると、画面下部に「素材」や「テキスト」などのアイコンが表示される。これらのアイコンを使って、スライドに写真や文字(テキストボックス)を追加することも可能だ。

たとえば、新たに写真を追加するときは「素材」のアイコンをタップすればよい。

  • 「素材」アイコンをタップした場合

続いて、適当なキーワードで写真を検索し、好きな写真をタップすると、その写真をスライドに追加できる。あとは、「四隅のハンドル」や「写真そのもの」をドラッグして配置を調整するだけ。

  • 写真素材の検索

  • 写真の配置

マウスで操作する場合と比べて、ある程度の“慣れ”が求められるが、基本的な操作手順はすぐに理解できるはずだ。

作成済みのスライドを再編集するのではなく、新規にスライドを作成することも可能となっている。この場合は、ホーム画面に戻って「プレゼンテーション」→「プレゼンテーション(16:9)」とアイコンをタップしていけばよい。

  • 新しいプレゼンテーションの作成

あとは、好きなテンプレートを適用して、文字や写真の編集作業を進めていくだけ。画面構成や操作方法が変化しているだけで、基本的な使い方はパソコンと同じである。

  • テンプレートの選択

プレゼンテーションならではの機能として、「スライドショー」を実行することも可能となっている。この操作手順は、スマートフォン本体を“横向き”にするだけ。これで自動的にスライドショーの画面に切り替えられる。

  • スライドショーの実行(1)

前後のスライドへ移動するときは、画面を左右にスワイプするか、もしくは以下の図に示した部分をタップすればよい。スマートフォンなので画面は小さいが、アニメーションの様子も確認できる。

  • スライドショーの実行(2)

ノートPCが手元にない場合に、“緊急用のプレゼンツール”としてスマホでスライドショーを実行する、といった使い方も不可能ではない訳だ。

このように、Canvaは「スマートフォン」や「タブレット」でも使えるサービスとなっている。“操作のしやすさ”という点ではパソコンに軍配があがるが、外出先でも気軽にCanvaを使えるのは大きな利点といえる。Canvaユーザーなら、いちどは試してみるとよいだろう。