ハロウィンの飾りが街なかに目立つようになりました。ハロウィングッズも3Dデータがインターネット上にたくさんあるので、3Dプリンタで出力して飾ってみるとたのしいですね。大田区3Dプリンタメーカ スマイルリンクの大林万利子です。
今回は前回につづき、プリント(造形)するための「データ作り」について、当社の3Dプリンタ「DS.1000」を例にお話ししたいと思います。
TINKER CADでペン立てをつくる
定期的に開催しているTINKER CADのワークショップからデータ作りのやり方をご紹介しましょう。
TINKER CADはいわゆる「図面を引く」感じのCADではなく、丸や三角、四角のパーツをパズルの様に足したり引いたりしてカタチをつくります。すでにカタチができているパーツの寸法を調節しながら組み合わせるので、CADの経験が全くない方にも親しみやすいと思います。
カタチをつくっていく
今回はTINKER CADの画面を中心にカタチをつくるプロセスをご覧いただきます。
1. 右側のパレットの様なところからオレンジ色の円柱(Cylinder)をドラッグして方眼紙に置きます。中心となる部品を40mmの高さで作成。
2. もうひとつ円柱をドラッグします。ペン立ての台になる部分です。
3. それをくっつけます。
4. 右側のパレットからピンクのドーム型の部品(Half Sphere)をドラッグします。
5. 寸法を合わせて台の上に置きます。
6. 右側から青い三角形(Wedge)の部品を取り出し寸法を合わせて置きます。
7. 先ほどの三角を複製して、90度ずつ回転させて周りにおきます。
8. 新しい円柱 (Cylinder)をつくります。そして右上の「Hole」を選択。「Hole」は、その部分をくり抜くときに使います。
9. さらにペン先が収まる穴をつくるために、細い円柱を作成して同じく「Hole」を選択。
10. 上記2つを合体させ、円柱の内部をくり抜くカタチを作成。
11. 左のペン立てに位置を合わせて移動します、ペンが入る部分を作ります。
12. こんな感じになります。
細かい説明は省きましたが、大体の流れはご理解いただけたのではないでしょうか。ぜひみなさんも身近な小物をつくってみませんか。9月まで当社に来ていた学生インターンもTINKER CADを使ってこんなものを作っていました。
当社は11月5日から8日まで開催される、「メッセ名古屋」に3Dプリンタを持って出展します。お近くの方はぜひお立ちよりください。
次回は実在するものからの3Dデータ取得についてお話しします。