ソフトバンクグループ(ソフトバンクG)が2024年8月に設立した新会社SB TEMPUSとコニカミノルタは1月14日、コニカミノルタのプレシジョンメディシン事業 国内事業会社のコニカミノルタREALMの全株式をSB TEMPUSが取得する契約を締結したと発表した。
コニカミノルタREALMは、遺伝子検査技術を活用したソリューションを提供している。2022年には、東京大学、国立がん研究センター研究所とコニカミノルタが共同で研究開発したDNA及びRNAの2種類の遺伝子情報を解析する機能を併せ持つがん検査用のシステム「GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステム」の製造販売承認をコニカミノルタREALMが厚生労働省から取得し、2023年8月には検査受託を開始している。
SB TEMPUSは、遺伝子検査やAIを活用した適切な治療法の提案において実績を持つ米Tempus AI.とソフトバンクグループの合弁会社であり、医療データとAIの活用による個別化医療の支援を目指している。資本金は300億円で両社がそれぞれ150億円を出資している。
2024年6月の記者会見に登壇した孫正義会長兼社長は「Tempus AIが持つ技術とその仕組み、そして米国のがん患者の解析データをそのまま日本の医療機関で活用できるようにする。日本と米国の医療業界の叡智を集合させ、医療データの革命を起こす」と新会社設立の狙いを語っていた。