これまでを12年刻みで振り返ると、それぞれの年が自分にとっての節目だったように思います。2025年の干支である乙巳(きのとのみ)は、「未だできていないことを努力によって実らせる」という意味があります。
我々は22年にしずおかフィナンシャルグループを発足しました。当然ですが、設立した次の日からすぐに軌道に乗るかと言えばそうではありません。25年は、第1次中期経営計画の折り返し地点ですので、グループをあるべき姿に向かってしっかりと型作りする意味でも重要な年となります。
この実現に必要不可欠な能力は何か。それは「若さ」です。例えば、どの企業もDXが喫緊の課題ですが、これを実行するには、若いチカラが何よりの推進力になります。我々経営陣の仕事は、長年の経験を生かして、彼らの支援をすることです。
私は頭取就任以降、堅実経営の伝統を生かし、地域のお客様を支えることで「逃げない銀行」だと思っていただけるよう力を注いで参りました。20年が経ち、その印象が内外に根付いてきた手応えを感じています。
今後は時代とともに歩んできた経験を継承しながら、新たな挑戦を続ける次世代の背中を押すことが私の役割だと思っています。
(静岡・草薙北の本部にて)