2025年の年頭にあたり、 セガ エックスディー 代表取締役社長 執行役員 CEO 谷英高氏は年頭所感として、以下を発表した。
あけましておめでとうございます。2025年の幕開けにあたり、皆様にご挨拶申し上げます。
昨年は、中期計画の1期目がスタートし、多くの挑戦と変革の年でしたが、皆様のご支援とご協力のおかげで、数々の実績と新しい取り組みを発表することができました。心より感謝申し上げます。
2024年は、世界経済がインフレの沈静化を背景に底堅い成長を維持し、日本経済も緩やかに持ち直しました。また、スポーツの分野では、大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースで前人未到の「50本塁打・50盗塁」を達成し、MVPを2年連続で受賞するなど、数々の偉業を成し遂げ、私たちも新しい取り組みを進める中でその活躍に勇気づけられました。
そんな2024年、セガ エックスディーではベネッセ様と共同開発し運営を行っている「英語攻略リズムゲーム『Risdom(リズダム)』」をリリースし、現在まで多くのユーザーが遊びながら学んでくれるサービスとなりました。また、東京メトロ様にもご協力いただき東京メトロ周遊謎解き「リズダムクエスト アリスと共に夢を取り戻せ!」を開催することができました。『Risdom(リズダム)』は、今年3月でリリースから1周年となります。今後も多くの方々の「学び続ける」をサポートできるようサービスの拡充を図ってまいります。
また当社は、みずほ様と日本を代表する金融経済教育のプラットフォームの構築を目指し、合弁会社となる「株式会社みずほポシェット」を設立しました。みずほ様の金融に関する幅広い知見と当社のゲーミフィケーションノウハウを組み合わせ、学校や企業などとも連携して、社会的にも意義のある取り組みとして広げていきたいと考えています。今後、親子で楽しくお金の役割や経済を学ぶことができるアプリの提供を予定していますので、どうぞご期待ください。
さらに、ゲーミフィケーションの研究と普及の一環で、昨年11月に「ゲーミフィケーションに関する意識調査」を実施しました。調査では、インストールされたスマホアプリは、約7割が利用されていない「休眠アプリ」である中、アプリ運用従事者の方々はユーザーに継続利用してもらうためにゲーミフィケーションを活用していることがわかりました。
当社は社内のナレッジを数多く公開していますが、ゲーミフィケーションによる体験設計の更なる向上や普及を目指し、さまざまな分野のプロフェッショナルと手を組んで、その研究および情報発信を行う「ゲーミフィケーション研究所(仮)」の立ち上げを今年計画しています。この研究所構想では、学校教育領域において、東京学芸大学と連携して教育現場が抱える課題に対するゲーミフィケーションの有用性について研究を進めていく予定です。
2025年はどのような年になるでしょうか。生成AIのパフォーマンスとアウトプットの品質向上が成され、様々なサービスが登場することは昨年予想していましたが、今年は生成AIを主軸としたサービスが企業の生産性向上や新しいビジネスモデルの創出に寄与することになるでしょう。また、サイバーセキュリティの重要性が増し、偽情報対策やデータ保護が強化されることが見込まれます。これらの変化により、新たな成長機会が生まれ、顧客体験の変化や新しい体験価値の創造にも繋がるのではないでしょうか。
そこで、2025年のセガ エックスディーでは「ゲーミフィケーション」領域における、ゲーム要素を活用した"ついやりたくなる"体験設計を意味する「ゲームフルデザイン」の考え方を積極的に提唱していき、「ゲームフルデザイン」における当社独自のメソッドを、あらゆる課題に対して積極的に活用していこうと考えています。
日々、顧客体験は変化し、新しい体験価値が創造される中で、私たちは「ゲームフルデザイン」が持つ「人間のポジティブな内発的動機付けを引き出す体験設計」が、今年ますます求められるようになるのではと考えています。
今年もアップデートし続ける当社独自の「ゲーミフィケーション」の活用と、内発的動機付けを引き出す体験設計「ゲームフルデザイン」によって、エンタテインメントを社会に実装し、企業や社会の課題解決を実現してまいります。
今年もセガ エックスディーを宜しくお願い申し上げます。