アイシンは1月7日、物流の2024年問題への取り組みの一環として、生産した製品を工場から名古屋港へ輸送したあとの復路便でヤマト運輸の荷物を輸送するラウンド輸送を同日から開始したことを発表した。
ラウンド輸送とは、輸送先に荷物をおろしたトラックが、空荷の状態で出発地に戻るのではなく、別の荷物を積み込んで出発地に戻る輸送形態。これによりトラックの積載率を高め、トラックドライバーの負担軽減やCO2削減、物流コストの低減を実現する。
取り組みの背景
物流を取り巻く環境は、電子商取引の拡大などにより荷物量が増加する一方、トラックドライバーの不足や、働き方改革関連法の施行による労働時間の制約などの問題を抱えている。
ヤマト運輸は総合物流ターミナルから各営業所へ荷物を輸送する大型トラックの安定的な確保が課題となっていた。一方でアイシンは、生産したオートマチックトランスミッションなどの製品を輸出するために、大型トラックで港湾エリアへ輸送していますが、復路便の多くが空荷となっている実態があった。