2024年1月の能登半島地震で石油の必要性が再認識されたように、最近は脱炭素ではなく、「低炭素」がキーワードになってきました。
将来的にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)を目指すにしても、一気にカーボンニュートラルに切り替えるのは現実的ではありません。CCS(二酸化炭素回収・貯留)やSAF(持続可能な航空燃料)により、引き続き重要なエネルギーである石油や天然ガスを使用しながら、低炭素化を目指していく。同時に、陸上・洋上風力や太陽光などの再生可能エネルギーを増やしていく。また、合成燃料、水素などの技術開発も継続していく考えです。
日本のエネルギーを支える企業グループとして、安定供給を担保しながら、エネルギートランジション(移行)を進めていくことは当社の使命です。そのためにも、今後は海外に積極的に出ていきたいと思っていますし、政府との連携も大事になってくる。第7次エネルギー基本計画が近々策定されますから、その意味でも、2025年は大事な年になりそうです。