2025年の年頭にあたり、NTTデータグループ 代表取締役社長 佐々木裕氏は年頭所感として、以下を発表した。
2025年社長年頭所感
2025年の年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
2024年は、多くの変化があった一年でした。甚大な自然災害を目の当たりにし、あらためて国内外において数多くの重要なシステムを支える企業としての社会的責任を再認識しました。NTTデータグループとして、今後も、災害時にも安定して稼働するシステム・サービスの提供を通じ、レジリエントな社会の実現に貢献します。
さらに2024年は、世界的に生成AIの活用が進み、関連して足元ではデータセンター需要も大きく伸びた一年でもあります。NTTデータグループはこうした変化をしっかりと捉え、6月から海外事業統括会社NTT DATA, Inc.を率いるAbhijit Dubeyとの二人三脚の新体制のもとで事業を拡大してきました。
新体制発足により、それぞれの事業会社が強みを磨き、グローバルでの連携をより一層強化しています。特に世界最大のITサービスマーケットである北米においては、大型案件の受注やデジタルトランスフォーメーションの加速が見られ、グローバルにおける競争力を高めています。
日本国内においては引き続きDX需要の堅調な伸びを感じています。企業経営を取り巻く環境は、めまぐるしい変化と複雑な事業課題が押し寄せ、それらに対応するにはITが不可欠な時代です。私たちもITサービスの提供にとどまらず、経営課題からアプローチさせていただく機会が増えてきました。こうした期待に応えられるように、コンサルティングによる経営課題解決に向けた提言力や、アセットを活用したスピーディーな実装力を通じて、お客さまの成果にコミットする力を磨いています。
2025年は、現中期経営計画の達成に向けた重要な年となります。次なる成長シナリオを策定し、具体的な取り組みを開始する予定です。多様なバックグラウンドを持つ社員たちが、同じ方向に向かっていけるよう、企業理念の浸透も重要です。グローバルで一体となって業務を推進する体制を整えていきます。
NTTデータグループは、2025年も、新しい社会の仕組み、新しい未来を創るための挑戦を続けてまいります。生成AIなどの新技術を駆使し、グローバルな視点での最適なソリューション提供を実現し、お客さまや社会全体に貢献することを目指します。