2025年の年頭にあたり、ピュア・ストレージ アジア太平洋・日本地域担当 VP 兼ゼネラル・マネージャー ネイサン・ホール氏は年頭所感として、以下を発表した。

明けましておめでとうございます。平素よりピュア・ストレージに対するご支援に厚く御礼申し上げます。

当社が日本で大きな進歩を遂げることができましたのは、ひとえにお客さまおよびパートナーの皆さまからの変わらぬご支援と、急速に進化するテクノロジー状況の中で、お客さまをサポートする当社の力を皆さまが信じてくださったおかげと存じます。

ピュア・ストレージは昨年、創業15周年を迎えました。創業当初からエンタープライズ・ストレージ業界の変革に取り組み、現在そして将来にわたってお客さまのニーズにお応えする、シンプルで俊敏かつパワフルなデータ・プラットフォームをお届けしてまいりました。

しかし、当社だけで未来を築くことはできません。これまで、日本を含む他の業界のリーダー各社の皆さまと緊密に連携してまいりました。当社は最近、ハイパースケール環境のニーズに対応すべく、ゼロベースで構築されたデータ・ストレージ・プラットフォームを提供するため、キオクシアとの連携を発表しました。このプラットフォームにより、ハイパースケール・データセンターの省エネ化、物理的なフットプリントの低減が可能になり、またそれらのすべてのオンライン・ストレージのニーズにおいてフラッシュのテクノロジーの活用が可能になります。

また、当社はデータ・ストレージ企業として初めて、世界上位4社のハイパースケーラーのうちの1社からストレージ・インフラの基盤として採用いただき、当社のプラットフォームがAIを含むあらゆるワークロードを最大規模でサポートできるという証となりました。

ピュア・ストレージは、2025年も引き続き、業界において「AI」と「サステナビリティ」が注目すべきトピックであると確信しており、日本も含めアジア太平洋地域がより成熟した大規模なAI環境へと移行する中で、組織のAIへの投資と活用の方法に大きな変化が訪れると予測しています。

まず、2025年には、企業がデータからさらに価値を引き出すためにより多くのAI機能を社内に導入するようになる、「産業用AI」の台頭がトレンドの一つとして挙げられます。企業の意思決定に変革を起こすAIエージェントや大規模定量モデル(LQM)は、その中で大きなカギとなるでしょう。

このトレンドの結果、企業のAIへの投資は拡大し、RAG(検索拡張生成)のような地に足のついたアプローチに軸足を移す企業が増えるでしょう。2025年は、組織が具体的な成果を達成するためにAI戦略を洗練させ、成熟しつつあるAIの複雑な状況を乗り切る転機の年であるといえます。

また、2025年はサステナビリティが再び脚光を浴びる年になると予測しています。これには、2つの要因があります。ひとつは、多くの企業が2030年に向けた気候変動に対する目標を設定していることで、もうひとつは、政府や規制当局による監視の強化です。企業はこれらに対応するため、エネルギー効率の高いテクノロジー・ソリューションを優先させる必要があるでしょう。

急速に進化するテクノロジー業界では、レジリエンスと俊敏性に優れたITインフラの重要性がさらに高まっています。ピュア・ストレージのプラットフォームにおける継続的なイノベーションを通じて、お客さまがこれらの課題に正面から取り組み、テクノロジーから最大のビジネス価値を引き出せるよう、今後もサポートしてまいります。

本年も引き続き、皆様のご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。